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SBI証券の個人型年金プラン運用商品が大幅拡充【追記あり】

kage

2016/04/24 (Sun)

今回の表題に掲げた話題についてはすでに多くの投信ブロガーが取り上げており、出遅れ感が強く漂うことは否めませんが一応当ブログでも触れておきたいと思います。なおこの件に関してはSBI証券からニュースリリースが出ておりますので、詳細は下記リンク先でご確認ください。

個人型年金プラン運用商品大幅拡充のお知らせ ~低信託報酬のインデックスファンドなど計20本を追加!~

上記ニュースリリースを読んだ私の正直な感想は、「これでようやくSBI証券の個人型年金プランも他社と競争できるレベルに達したな」というものでした。実際これまでの運用商品ラインナップでは「今ひとつ」どころか「今ふたつ」くらいの印象を持っていましたので。ご承知のとおり個人型確定拠出年金は現状では加入できない国民年金の第3号被保険者(専業主婦など)や公務員等共済加入者などにも対象を拡大する計画になっていますので、おそらくSBI証券もそれを見越して本腰を入れてきたということなのでしょう。上記ニュースリリースにも書かれているとおり、SBI証券には「年金資産残高50万円以上の場合は運営管理手数料が無料になる」という大きなメリットがありますので、運用商品のコストが他社と同レベルになれば十分に勝機はあると考えられます。なお年金資産残高50万円以上で無料になるのはあくまでSBI証券の運営管理手数料(月額324 円)だけであり、国民年金基金連合会の手数料(月額103 円)と事務委託先金融機関(信託銀行)の手数料(月額64 円)は引き続き必要である点には十分ご留意ください。

それでは新規に追加された20本を含めた新ラインナップを眺めながら各アセットクラスごとの運用商品選びを私の独断と偏見で行ってみたいと思います。

国内株式

正直なところ、いまだにここがSBI証券の弱点であると考えます。一般的に長期運用を前提とした国際分散投資において国内株式はTOPIXに連動するインデックスファンドを選ぶことが多いですが、SBI証券ではその選択肢がMHAM TOPIXオープン(信託報酬0.702%)しかないのです。次善の選択肢としては今回新規追加された野村DC・JPX日経400ファンド(信託報酬0.27%以内)やニッセイ日経225インデックスファンド(信託報酬0.27%)が挙げられますが、個人的にはTOPIXの大型株100銘柄を投資対象とするSBI TOPIX100・インデックスファンド<DC年金>(信託報酬0.2592%)で代替すれば良いのではないか?と考えます。

先進国株式

これはもうDCニッセイ外国株式インデックス(信託報酬0.2268%)で決まりですね。あと外貨建て資産に投資する場合でも為替リスクは負いたくないという方にとってはインデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)(信託報酬0.3024%)が選択肢に加わったことは嬉しいでしょう。

新興国株式

今回新たに三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド(信託報酬0.594%)が追加されましたが、コストで比較すればEXE-i 新興国株式ファンド(信託報酬0.3904%程度)を選ぶことになります。

国内債券

こちらも新規追加された三菱UFJ 国内債券インデックスファンド゙(確定拠出年金)(信託報酬0.1296%)で決まりでしょう。ただしいくら低コストだからといっても10年国債利回りがマイナス圏にある現状で国内債券に投資べきなのか?はまた別問題ですが。

先進国債券

こちらも新規追加された三井住友・DC外国債券インデックスファンド(信託報酬0.2268%)で決まりですね。また先進国株式同様に為替リスクを負いたくない方にとってはインデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)(信託報酬0.2808%)が追加されたのは嬉しいでしょう。

新興国債券

このアセットクラスはこれまで選択肢が存在しなかったのですが、三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(信託報酬0.5616%)が追加されてポートフォリオに加えることが可能になりました。コストも十分に競争力があるレベルであると思います。ただし長期運用に新興国債券が必要か?については賛否両論がありますが。

REIT

国内のみならDCニッセイJ-REITインデックスファンド(信託報酬0.594%)、海外のみならEXE-i グローバルREITファンド(信託報酬0.3864%程度)、国内外まとめてなら野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)(信託報酬0.5724%以内)ということになると思います。

バランス

コスト面では今回追加されたDCインデックスバランスシリーズが低コスト(信託報酬0.2%前後)で選択肢になりそうですが、個人的には株式の国内比率が高すぎて魅力を感じません。

【追記】

国内株式比率の高さを逆手に取る方法もあるのではないか?とふと思い付きました。DCインデックスバランス(株式80)は「日本株式インデックスファンドTOPIXマザーファンド」を60%組み入れていますので、これを国内株式の代替とするのです。計算上は国内株式に振り分けている資金を1.66666…倍すれば100%相当になります。その上で増額分の20%を先進国株式から減額、各10%を国内債券先進国債券から減額すれば帳尻は合うはずです。これにより国内株式をTOPIX連動にすることができます。さらにDCインデックスバランス(株式80)の信託報酬は0.216%ですのでコストダウンも図れるため、一石二鳥になるのではないでしょうか?

ターゲットイヤー

運用期間を経るごとにリスクが低減されるターゲットイヤーファンドは年金向きの商品であるとは思うのですが、選択肢として用意されているセレブライフ・ストーリーシリーズは株式の新興国比率が高いことやヘッジファンドとコモディティに為替ヘッジを掛けている点が気になります。個人的にはシンプル・イズ・ベストの発想で国内外株式+債券の4資産(新興国を加えた6資産でも可)でコスト低減を図ればもっと魅力的になると思うのですが。

コモディティ

今までのダイワ/“RICI®”コモディティ・ファンド(信託報酬1.9049%程度)は論外にしても、新規追加された三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)(信託報酬上限0.972%)もかなり高コストですね。選択肢はこの2本しかありませんので私は投資対象外と判断します。

その他

年金のような長期運用においてはわずかなコストの差が最終的な運用成績に大きく影響することになりますので、上記選択は基本的にコストを重視しました。しかしSBI証券のラインナップにはこの他にも面白そうな運用商品が存在します。その1つがEXE-i グローバル中小型株式ファンド(信託報酬0.3724%程度)です。このファンドはその名が示すとおり国内外の中小型株を投資対象とするもので、一般的なインデックスファンドではカバーできない部分を狙った独自色が魅力です。また同じ中小型株を投資対象としたファンドですが、ハイリスク投機家を自認する私はコスト度外視で今回新規追加されたSBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>(信託報酬1.62%)に注目しています。このファンドの基になったSBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブは優れた成績を残したファンドとして有名でしたから。ちなみに下記左が一般仕様の信託報酬(税抜き1.7%)で右がDC仕様の信託報酬(税抜き1.5%)です。高コストでも確定拠出年金向けに多少はコストダウンの努力をしたようですね。

jrevive jrevive_DC

肝心の運用成績ですが、これはもう素晴らしいの一言です。百聞は一見にしかずで下記比較チャートをご覧ください。左から過去1年、過去2年、過去5年のもので、比較対象は同じアクティブファンドのひふみ投信とTOPIXです(チャートはいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきました)。

jrevive_1y jrevive_2y jrevive_5y

青:SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
赤:ひふみ投信
緑:TOPIX


アクティブファンドの評価基準は結果がすべてですからいくら高コストでもそれを上回る成績を残してくれれば良いのです。もちろん「過去の実績は未来を保証しない」が投資の真理ではありますが、高コストだからと一概に斬り捨てずに過去の実績は正当に評価していただきたいものです。実際に基準価額はすべてのコストを差し引いた後の結果ですので、上記チャートは顧客の資産を増やした実績を示しているのですから。

確定拠出年金はNISAと同じ非課税でも「枠」という縛りが存在しません。つまり極端な例を挙げれば短期間に何度売買を繰り返しても運用益は非課税なのです。ですからもしこれから中小型株が有望だと思うのであれば期限を区切ってSBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>に資金を振り向けるという判断もあってよいと私は思います(積極的にお勧めはしませんが)。そういう観点からSBI証券には今後も個人型確定拠出年金のラインナップ充実を積極的に図って私たちの選択肢を増やしていただきたいと願っております。

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