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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2016/03/26 (Sat)

今月もまたご報告が遅れてしまいましたが、3月24日(木)はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 9,105円 (先月比24円上昇)
●約定価額 : 12,617円 (先月比463円上昇)
●騰落率 : +38.6% (先月比4.8%改善)


年明けから続いた「世界同時株安」が何とか一段落して世界経済が曲がりなりにも落ち着きを取り戻してくれたお陰で、毎月の約定価額の下落にも何とか歯止めが掛かったようでひとまずホッとしております。「長期投資であれば短期的な値動きに一喜一憂する必要はない。値下がりした時は“安くたくさん買えてラッキー!”と思えばいいのだ。」と頭の中では理解していても、やはり今般のような極端な値動きになるとどうしても精神的な動揺を禁じ得ませんので。現実的に米国株などは「世界同時株安」時の下落をすべて取り戻して年初来最高値圏にありますので、今のところは「値下がりしてもジタバタせずに淡々と積み立て投資を継続するのが正解」という経験則が実証された形になっています。ただし為替の方はいまだに「世界同時株安」の影響から抜け出せず円高傾向が続いていますので、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのような国際分散投資型ファンドにとってはまだ「買いのチャンス」が継続しているのかも知れませんね。

さてここからいきなり投資とは無関係の話題になり恐縮ですが、こんな場面を想像してみてください。あなたは目的地に向かって歩いている途中で突然の雨に見舞われました。天気予報は晴れだったので傘は持参していません。この場合、走って目的地に向かうのと歩くのではどちらが濡れる量を抑えることができるでしょうか?「走れば雨に濡れる時間を短縮できるのだから有利に決まっている」とお考えのあなた。世の中の事象はそう単純ではありませんよ。この場合、自分がこれから移動する目的地までの空間に雨粒が同じ密度で均等に存在していると仮定すれば、体の前面に受ける雨粒の量は移動速度に関係なく同一です。走れば短時間にたくさんの雨粒を受けるだけのことで、総量は歩いた時と変わりません。すなわち、体の前面に限れば走っても歩いても結果は同じということになります。しかし体の上面(=頭や肩)はまた話が違います。こちらは単純に移動する時間が長ければ長いほど多くの雨粒を受けることになるので明らかに走る方が有利になるのです。つまり結論は「濡れる量はほとんど変わらないが走る方が若干有利」となるわけですね。

それではここで話題を投資に戻しましょう。上記の事例において雨粒をリスクと考えてみるとどうでしょうか?セゾン号乗客の皆さんならご承知のとおり、セゾン投信のキャッチフレーズは「いそがないで歩こう」です。これは長期投資をイメージしたものでしょうが、投資においてはいそがないで歩くことが本当に有利なのでしょうか?

saisonam

「いそがないで歩こう」は走ることを短期間で高いリターンを狙う投機になぞらえたアンチテーゼであると私は理解しております。ただし資産運用における投機と長期投資では往々にして目的地が異なりますので雨の事例を単純に当てはめることはできません。投資はよく山登りに例えられますが、そもそも投資には頂上=ゴールという明確な基準がないのでこちらも単純比較は困難です。それではもっと簡単に、「リスクの総量=リスクの大きさ×リスクを負う期間」で考えてみるとどうでしょう?すなわち、投機は短期間に高いリスクを負い長期投資は低いリスクを長期間負う、ということです。例えば日々売買を繰り返すのデイトレーダーは毎日高いリスクを負っていますが取引終了時にはすべてのポジションを閉じますので取引時間以外はノーリスクです。これに対して長期投資家は分散投資でリスクを軽減しているものの365日24時間リスクを負い続ける状態が10年20年単位で続くのです。そう考えると、いそがないで歩く(=走らない=短期間で高いリターンを狙わない)とことは確かにリスクの低減につながりますが、いそがないで長く歩くことはトータルのリスク量で考えれば決して投機より有利(安全)というわけではないことに気付きます。

これらのことから結局私が何を言いたかったか?と申しますと、「投機と投資は違う」とか「リスク分散した長期投資なら安心」といった「常識」が果たして真実なのか?と時には疑ってみて欲しいということです。長期投資を必要以上に崇高な行為であると思い込んでしまい、「投機は悪で投資は善」という固定概念に縛られてしまうといつかどこかで痛い目を見ることになるかも知れません。長期投資といえども所詮は人間の欲望や恐怖に左右される相場に賭けている博打という側面を否定できませんし、負うリスクの総量で考えれば「どっちもどっち」なのですから。

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kage


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