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続・侮ってはいけない国内債券

kage

2016/02/06 (Sat)

2012年7月29日付のエントリー「侮ってはいけない国内債券」はトップページで公開している過去半年間のアクセスランキングで10位以内を維持し続けている当ブログでは珍しい人気コンテンツです。しかし公開からすでに3年半が経過しており掲載した情報も古くなっていますので、本エントリーはその続編として当時のデータをアップデートしておこうと考えました。

それではまず国内債券型インデックスファンドの過去10年の値動きを確認しておきましょう。前回は運用期間が長い「年金積立インデックスファンド国内債券」を例に挙げましたがその後登場した低コストインデックスファンド群も着実に運用期間を延ばしていますので今回はその中から「SMT国内債券インデックス・オープン」を代表に選出したいと思います。なお下記チャートはいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきました。

SMT国内債券インデックス・オープン

ご覧のとおり、この10年間の値動きは多少の波はあるものの見事な右肩上がりの軌跡を描いていますね。預貯金の金利が雀の涙ほどしかないことや個人向け国債がキャピタルゲイン(債券価格の値上がり益)の恩恵を受けられないことを考えると、相対的に国内債券投資の成果が際立ちます。もちろんこれは結果論であり、国内債券投資には元本保証がないことを考えると預貯金や個人向け国債との単純比較は無意味なのですが、リーマンショックからアベノミクスを経てもなお「国内債券無双」の状態が続いていることは間違いありません。ちなみに直近の急上昇は皆さんご承知の黒田日銀によるマイナス金利導入サプライズによるものなのですが、これを「黒田バズーカ最後の閃光」と見るか、はたまた「国内債券最強伝説の序章」と見るかは人により判断が分かれるところでしょう。いずれにせよこの10年はリスクを回避したい資産の置き場所として国内債券は最善の選択であり続けたことは紛れもない事実であり、私たち個人投資家もそれはしっかりと認識しておきたいものです。そしてこれからどうなるかは私たち個人投資家一人ひとりが自己責任において判断していくしかありません。

金利が上がるとなぜ債券価格は下がるのか」にも書いたとおり、債券価格の上昇は金利の低下を意味しますので国内債券の金利は上記チャートとは反比例して右肩下がりを続けているはずですよね?そこで次は日本の長期金利を表す日本国債10年物金利の過去10年間の推移を確認しておきましょう。なお下記チャートはSBI証券のサイトからお借りしてきました。

日本10年国債利回り

ご覧のとおりこちらも多少の波はあるものの国内債券とは正反対の見事な右肩下がりになっています。そして直近のマイナス金利導入サプライズにより日本の長期金利はいよいよゼロ目前にまで低下してしまいました。これが株価なら無価値を意味するゼロが下限となるのですが、債券は今回のマイナス金利導入でもお分かりのとおり実際にマイナスになることもありますので(現実に欧州ではマイナス金利の国債が発行されています)、このトレンドがいったいどこまで続くのか?に注目ですね。

最後に前回と同じくセゾンバンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドの比較もしておきましょうか。下記は両ファンドの各資産別組入比率ですが、セゾンバンガード・グローバルバランスファンドは今年1月29日時点、世界経済インデックスファンドは1月20日時点のものです。

 国内株国内債海外株海外債新興株新興債その他
セゾンVGBF4.07.140.242.84.91.0
世界経済IF5.43.728.627.716.716.51.4

そして下記がYahoo!ファイナンスからお借りしてきた過去5年間の比較チャートです。なおこの間に世界経済インデックスファンドは累計60円の分配金を吐き出しており、その分だけ基準価額が低下している点にはご留意ください。

セゾンVGBF VS 世界経済IF

青:セゾンバンガード・グローバルバランスファンド
赤:世界経済インデックスファンド

ご覧のとおり3年前頃から明らかに差が拡大していることがお分かりいただけると思います。両者は同じようなコンセプトのバランスファンドですが、国内債券や新興国株式・債券の組入比率に大きな差があります。このように差が拡大した主因は新興国にあると思われますが、国内債券の影響も少しはあったのではないでしょうか?私はどちらのファンドも保有していますのでこの結果は嬉しくもあり悲しくもあるのですが、同じコンセプトのバランスファンドでも組み入れ資産の比率によりこれほど運用成績に差が生じることは私たち個人投資家もしっかりと認識しておきたいものですね。

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