2017 03 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2017 05

外科外来定期検診日

kage

2015/12/06 (Sun)

2つ前のエントリー「術後補助化学療法 第6クール終了」でご報告していたとおり、昨日は外科外来の定期検診日でした。具体的な検診内容はいつもどおりの採血(血液検査)と問診だったのですが、前回と今回には大きな違いがありました。それは上記エントリーにも書いたとおり、術後補助化学療法(ガンの再発を予防するために行う抗ガン剤治療)の終了が正式に決まったことです。このため昨日は新たな抗ガン剤の処方はなく、調剤薬局での高額支払いもありませんでした。厳密には12月8日(火)までは術後補助化学療法第6クールの休薬期間中なのですが、晴れて抗ガン剤治療から卒業できることを大変嬉しく思っています。このような結果になったのは昨日の血液検査の結果に問題がなかったためであることは言うまでもありません。ご参考までに昨日の検査で出た腫瘍マーカーの数値を下記に貼り付けておきます。ご覧のとおり両数値とも依然として上限値を大きく下回っており、ガン再発の兆候は見られません。

腫瘍マーカー

前回、今回と私の都合で定期検診日を休薬期間終了後の水曜日から休薬期間中の土曜日に前倒ししてもらったのですが、このため問診を受ける医師が実際に私の手術を執刀した担当医から若手の医師に変わりました。昨日の問診ではその若手医師から「(抗ガン剤治療が)終わって良かったですね」と声をかけられました。これに対して私は服薬終了の開放感もあり、「時間の縛りが厳しくて大変でしたから」と食事禁止時間の存在や早起きが必須になることの苦労をベラベラと話してしまいました。しかし今になって冷静に考えてみると、若手医師の言葉の真意は「ガンの再発がなく無事に抗ガン剤治療が終わって良かったですね」という意味だったのかも知れません。実際に抗ガン剤治療中にガンが再発する事例も少なからず存在するのですから、何事もなく無事に抗ガン剤治療を終えられたことに対して私は心から感謝すべきなのでしょうね。

昨日の問診では抗ガン剤の処方がなかった代わりに新たな検査の予約が入れられました。その検査とは「術後補助化学療法 第6クール終了」で予想していたとおり、造影剤入りCTスキャンでした。最短では年末に予約を入れることも可能だったのですが、現在の多忙状態を考慮して多少余裕を見て来年1月16日(土)の予約でお願いしました。そしてその1週間後に結果を聞くために通院することになります。その後は手術1年後を目処に大腸の内視鏡検査を受けてもらうとのことでした。おそらくこの造影剤入りCTスキャンと大腸内視鏡検査のサイクルが手術後5年まで続くことになるのでしょう。以下余談ですが、今回の問診時に若手医師が私の正確な手術日を調べるために病理検査報告書をディスプレイに映しました。もちろんその内容についてはすでに担当医から説明を受けており知っていたのですが、実際の報告書を見たのは今回が初めてです。その中にあった「リンパ節への転移を認めない」という一節が私には光り輝いて見えました。

造影剤入りCTスキャンはガンなどの腫瘍を映りやすくして確認するための検査であり、私も手術前に一度受けています。実はその時の記憶がいまだに鮮明に残っているのです。ただしそれは検査自体のことではなく、検査室前で呼び出しを待っている間の記憶なのです。CTスキャンは初診時の問診前にも受けていたのですが、その時は道路に面した全面ガラス張りの明るい通路で待つように言われました。しかし造影剤入りCTスキャンはその裏側に位置する薄暗い通路で待つように指示されたのです。そしてその場所に行くとすでに先客がいました。それは車椅子に乗った若い女性と中年の男性でした。若い女性は毛糸の帽子をかぶり片眼には眼帯をしていました。私と同じ造影剤入りCTスキャンを受けるのであればおそらくガン患者であり、毛糸の帽子は抗ガン剤治療で抜けてしまった髪の毛を隠すためのものだったのかも知れません。その時の私は自分自身がガン患者であることも忘れて、「まだ若いのにお気の毒に」と思ってしまいました。その女の子が泣きながらこう言うのです。「パパ、痛くてもうダメだよ」。この悲痛な叫びに対する父親の答えは「ちょっと待って。今から仕事の電話をしなければいけないから。」というものでした。その時私は「そんなに冷たい対応をしなくてもいいのに」と思いました。しかし今にして思えばそれは父親なりの精一杯の気遣いだったのかも知れません。「お前の症状はそんなに深刻なものではないんだよ」と暗示するための。病人が急に優しくされたりお見舞いが増えると、かえって死期が近いと思わせてしまうと言いますから。結局その時は後から来た私の方が先に呼ばれ、検査室を出た時にも2人はまだその場にいました。

考えてみれば当たり前のことですが、病院に来る人は誰もが体のどこかを悪くしています。そしてその中にはかなり深刻な状況の患者も少なからずいるのです。今私は改めて何事もなく無事に抗ガン剤治療を終えられたことに心から感謝しております。

(Sponsored Link)

関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック