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ようやく資産倍増回復

kage

2015/10/24 (Sat)

今回のタイトルはもちろん私の運用資産全体を指すものではありません。それでは具体的に何を指しているのか?と申しますと、当ブログでたびたびネタとして活用させていただいているSBI証券で放置し続けているインデックスファンド群のことです。その中のeMAXIS全世界株式インデックスとSMTグローバル株式インデックス・オープンの損益が初めて+100%を超え、ファンド単体ベースで資産倍増を達成したのは昨年11月20日のことでした。そしてそれをネタにしたのが「インデックスファンドで資産倍増を達成」です。その後しばらくは順調に運用成績を伸ばしていたのですが、中国景気減速懸念を発端とした今般の世界同時株安により両者の損益はあえなく+100%を割り込み、さらに+90%すらも割り込んでしまいました(このことは「今年のNISA投資 第四弾発動」でご報告しております)。それが現時点でようやく+100%を超えるまで回復してきたというのがタイトルの主旨です。ご参考までに以下に初めて資産倍増を達成した昨年11月(左)、今般の世界同時株安の直撃で+90%を割り込んだ先月(中)、ようやく資産倍増を回復した現在(右)の画像を貼り付けておきましょう。

SBI NISA04 SBI20151024

これらのファンドについて私は完全放置しておりますので、損益の変動要因は基本的に外部環境のみです。三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する下段2種類については左と中・右で「数量(=口数)」が変わっていますが、これは分配金が再投資されたためで、追加投資は一切行っておりません。三菱UFJ国際投信が運用する上段2種類についてはありがたいことに無分配を貫いてくれていますので、「数量」にまったく変化がないことがお分かりいただけると思います。

上記画像の左右を比較してみると、eMAXIS全世界株式インデックスとSMTグローバル株式インデックス・オープンの回復ぶりに比べてeMAXIS新興国株式インデックスが弱いことに気付きます。今般の世界同時株安の発端が新興国を代表する中国の景気減速懸念だったことを思えばこうなって当然と考えることもできますが、結果的に新興国資産の組入比率が比較的大きい世界経済インデックスファンドや多少なりとも新興国を組み入れているeMAXIS全世界株式インデックスの回復度合いが先進国オンリーであるSMTグローバル株式インデックス・オープンに劣後することになりました。

一般的に新興国投資は私の大好きなハイリスク・ハイリターンに分類されますが、ここ数年の新興国経済を支えていたのが日米欧の中央銀行が市場にジャブジャブと供給し続けていた流動性(=マネー)だったことを思えば、「結局のところ先進国投資だけで良かったのでは?」との疑問も浮かんできますね。リーマンショック後の崩壊しかけた世界経済を救ったのが中国の思い切った財政出動であったことは私も認めますが、先進国の多くがその恩恵を受け、特に経済規模でダントツの世界一を誇る米国が世界経済の回復を牽引してきた実態を考えれば、「結局のところ世界分散投資すら不要で米国の株と債券さえ買っておけばOKだった」と考えることもできそうです。もちろんこれは現状を知った上での結果論に過ぎません。しかし新興国では国民に投資や貯蓄の習慣が根付いておらず、年金や保険の制度も不十分で機関投資家が少なく、経済成長の原動力を海外からのマネーに依存せざるを得ない現状がある限り、先進国投資より高いリスクを取ってもそれに見合ったリターンを得ることは簡単ではないように思えます。

下図は同じような運用方針を採用するバランスファンドである「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」と「世界経済インデックスファンド」の過去1年間の比較チャートです。ご承知のとおり時価総額比率の「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」に比べてGDP比率の「世界経済インデックスファンド」は新興国の組み入れ比率が高く、加えて「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」は新興国債券を組み入れていないため新興国比率が低めになっています。ご覧のとおり今般の世界同時株安ではその差が如実に表れていますね。(筆者注:世界経済インデックスファンドは今年1月に1万口当たり20円の分配金を吐き出していますのでその分だけ基準価額が低下している点にご留意ください。)

1年比較チャート

青:セゾンバンガード・グローバルバランスファンド
赤:世界経済インデックスファンド


それでは新興国投資は思い切って切り捨てて先進国に集中すれば長期投資は安心か?といえば、もちろんそんなことはありません。新興国と比べて盤石のように見える先進国経済も、ひとたびリーマンショック級の経済危機が起こればひとたまりもなく失速してしまうからです。下図は「OnVista」というサイトからお借りしてきたMSCIワールド・インデックスの長期チャートです。ちなみにMSCIワールド・インデックスを構成しているのは日本を含む先進国23ヵ国の株式指数です。ご覧のとおり2000年以降だけでもITバブルの崩壊とリーマンショックで2度の大暴落を経験しています。これらに比べると1987年10月のブラックマンデーなどほとんど「さざ波」のように見えますね。

MSCI WORLD

ご覧のとおりITバブル崩壊とリーマンショックの前後は同じような軌跡を描いています。ただし厳密にはリーマンショックの波動が一回り大きくなっているように見えます。となると「次に来る大暴落」はこれよりさらに大きくなるのでは?という嫌な予感がしてきませんか?私は昨日のエントリーに下記のように書きましたが、このチャートを眺めてみて改めてこの思いを強くしております。

これから私たちが直面するのは史上空前の金融危機なのか、はたまた史上空前のバブル到来なのか、それは誰にも分かりません。しかし世界経済の「波」は確実に大きくなっていますので、これからの長期投資においては私たち個人投資家にもそれなりの覚悟が求められるような気がしています。


長期投資はよく船の航海に例えられますが、もしかすると私たちが乗せられているのは高速道路を爆走するスポーツカーなのかも知れませんね。

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