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個別株のほったらかし投資でインデックスに圧勝?

kage

2015/10/08 (Thu)

8月26日付のエントリー「ETFの乱高下にご注意を」ではテレビ東京系の経済情報番組「モーニングサテライト」で放送された内容をブログネタに使わせていただきましたが、本エントリーもまた今朝放送された同番組からの流用です。術後補助化学療法・第5クールの2週目に突入している私は抗ガン剤を服用するために毎朝午前6時起床が義務付けられているため、最近は「モーニングサテライト」を視聴するのが日課になっているのです。

今回ご紹介したいネタはタイトルにあるとおり個別株のほったらかし投資でインデックスに圧勝している事例です。苦労して有望銘柄を発掘するアクティブ運用でもトータルでは半数以上がインデックス運用に勝てない厳しい現実がある中で、何も考えずにほったらかし(Buy&Hold)にしているだけでインデックスに圧勝できる夢のような運用法が本当に存在するのでしょうか?興味を持たれた方は今朝放送された内容がそのまま同番組の公式サイトで公開されておりますので、是非下記リンク先の動画をご覧になってみてください。

【NY証券取引所中継】注目の成長株投資とは?

ここで本エントリーを終わりにしてもいいのですがそれでは余りにも味気ないので、今回も蛇足とは知りつつ以下に該当部分の内容をまとめさせていただきます。

解説は大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカのシュナイダー恵子さんです。

中長期的に見て安定的に成長する株に投資したいですよね。そこでこちらのグラフをご覧ください。過去5年間の株価推移ですがS&P500指数に比べて大きく上昇、安定的に伸びています。これ何の株価かお分かりでしょうか?皆さんよくご存じの銘柄です。

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実はこれ1銘柄ではなく7つの銘柄を組み合わせた株価の動きです。その7つとは、アマゾン、スターバックス、ナイキ、アップル、ビザ、テスラ、そしてディズニーです。資金1万ドル(約120万円)をこの7つに投資した場合のパフォーマンスを試算してみました。業種も分散され、比較的手軽にできる成長株投資といえます。

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実はこれらの企業、本社がアメリカ西海岸にありハイテクを上手く活用しています。西海岸といえばシリコンバレーがあり、自由な企業風土が特徴です。一見ハイテクに関係なさそうなディズニーも最先端の映像技術を駆使し、ビザは電子決済システム、ナイキもマーケティングやデザイン開発などに活用しています。ハイテクを上手に融合させたユニークなビジネスモデルが業界の中での競争力を高め投資家を惹き付けています。

上記の実績に嘘偽りはないと思われますので、確かに個別株のほったらかし投資でインデックスに圧勝することは可能でしょう。ただしあえてツッコミを入れさせていただければ、この実績には「後出しジャンケン」の疑いもあるため鵜呑みにするのは危険だと思います。例えば過去5年間のパフォーマンスが良好な有名企業をまずピックアップしておいて、後から「西海岸」とか「ハイテクを上手に活用」といった共通項を探すこともできたはずですよね。これが「大和証券が10年前から独自に算出している西海岸ハイテク活用指数」とかであればまだ信憑性もあるのですが。またこの5年という期間もある意味で「絶妙」ですよね。なぜならリーマンショック後のリバウンド局面だけを切り取っているのですから。

とはいえこれらの7社が「超有名企業」であることには誰も異論はないでしょう。テスラ(電気自動車で有名なテスラモーターズ)だけは創業から歴史の浅い新興企業ですが、それでも2010年には日本のトヨタ自動車と業務・資本提携を結ぶなどすでに知名度は抜群でした。株式投資がよく「人気投票」や「美人投票」に例えらることからもお分かりのとおり、株価と知名度には高い相関関係があります。これは選挙でタレント候補が有利になるのと似ていますね。このことから私が連想した推論は「調子が良さそうな超有名企業の株を買って放置しておけばインデックスに圧勝できるかも知れない」というものでした。この場合、銘柄を選ぶために財務諸表や決算短信を精査・分析する必要はありません。日常生活の中で何となく感じる「あの会社は調子良さそうだな」程度でいいのだと思います。当たり前のことですが、超有名企業も創業時は無名だったはずです。すなわち、「超有名企業になったのはただ単に運が良かったわけではなくそれなりの理由があったわけで、会社の調子が良いのはその理由が今でも有効だからだ」と考えることもできるのではないでしょうか?

ご参考までにいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきた比較チャートでテスラと業務・資本提携したトヨタ自動車の過去5年間の株価推移を確認してみましょう。なお左のベンチマークはTOPIX(配当抜き)で、右は疑似TOPIX配当込み指数として当ブログで採用しているeMAXIS TOPIXインデックスとの比較です。

トヨタ トヨタ

ご覧のとおり、「インデックス指数に圧勝」とまでは言えなくとも明らかにトヨタ自動車の株価が上回っていますね。しかしこの事実を見てもなお私は「個別株のほったらかし投資でインデックスに圧勝できるか?」については懐疑的です。なぜならそんなに簡単で有効な投資法が本当に存在するのならすでに多くの個人投資家が実践しているはずですし、世の中にあまた存在するアクティブファンドの存在意義が消滅しかねないからです。そこで最終的に私が導き出した結論は、「やはり事前に値上がりする株を見付けることはできない」という相場の真理でした。それを言ってしまっては身も蓋もないのですが、トヨタ自動車の株価が今後もTOPIXを上回り続けるとは誰にも断言できないのもまた事実なのですから。実際に相場の世界ではドイツの自動車大手フォルクスワーゲンのような超有名企業がとんでもない不祥事を起こしてしまうという落とし穴だってありますからね。

それでも私はハイリスク投機家として、今回の事例にアクティブ運用が安定的にインデックス運用に勝つヒントが隠されていると信じたいところです。今回の事例とよく似た運用手法の投資信託として私の脳裏に真っ先に浮かんだのは「スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)」でした。ちなみに同ファンドの組み入れ銘柄は9月末時点でわずか17です。そして下記は9月度月報から切り抜いてきた設定来のパフォーマンスです。

厳選投資

ご覧のとおり今般の世界同時株安の影響で目先は大きく下落していますが、それでも設定来の成績は参考指数のTOPIX(配当込み)を大きく上回っています。もしかすると個人投資家が直感的に「あの会社は調子良さそうだな」と感じた超有名企業7社を選んでも案外似たような結果になるのではないか?と感じさせた今回の話題でした。

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