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大腸ガンの種類と進行度

kage

2015/09/05 (Sat)

大腸ガンは腫瘍のある位置により結腸ガンと直腸ガンに大別されます。結腸と直腸の違いをザックリとご説明しますと、大腸の最後にある肛門につながる部分が直腸でそれ以外はすべて結腸です。私の場合は結腸の最後にあるS状結腸(文字通りS字型をしているためこう呼ばれます)と直腸の境目あたりに腫瘍があったのですが、手術前はやや結腸寄りという診断で「S状結腸ガン」という病名になっておりました。ところが実際に手術で患部を切除して病理検査に回したところ、腫瘍はやや直腸寄りにあったことが判明したため私の病名も「直腸ガン」に変更となりました。前回のエントリーの最後に書いた病名変更とはこのことだったのです。もちろんこれはカルテ上の便宜的な区分に過ぎないのですが結腸ガンと直腸ガンでは手術後の対応に多少変化が生じるため、もしかすると私にとって大きな違いになっていたかも知れません。それはどういうことなのかをご説明する前に、まずは大腸ガンの進行度について確認しておきましょうか。

大腸ガンの進行度はステージ0からステージ4までの5段階で示されます。その違いをザックリとご説明すると下記のようになります。

ステージ0:ガンが大腸の内壁に止まっている。
ステージ1:ガンが内壁を越えて筋肉層に達している。
ステージ2:ガンが筋肉層を超えて外壁に達している。あるいは外壁を越え大腸の表面に露出している。

このようにステージ0からステージ2まではガンの深さで判断します。ところがステージ3と4は深さに関係なく転移の有無で判断することになります。

ステージ3:リンパ節にガンの転移がある。
ステージ4:他の臓器や部位にガンの転移がある。

すなわちガンが大腸を貫き表面に露出していても転移がなければステージ2、反対に内壁に止まっていてもリンパ節に転移があればステージ3という判断になるわけです。あとステージ3については転移したリンパ節の数により3個以下ならステージ3a、4個以上ならステージ3bといった区分もされます。そもそもリンパ節は体に入った異物を排除する役目を果たしており本来ならガン細胞も異物として排除されるのですが、ガンが進行してくると排除し切れなくなり増殖を始めてしまうのです。そしてステージ0のみが早期ガンとなり、ステージ1以降はすべて進行ガン扱いとなります。

それでは私のケースはどれに該当したかと申しますと、まず手術前の説明ではガンが筋肉層に達しているステージ1の進行ガンでした。すなわちステージ1のS状結腸ガンということですね。ところが実際に切除した患部を病理検査に回した結果、ガンは筋肉層を超えて外壁にまで達していました。ただ外壁を貫いていなかったのは不幸中の幸いでした。腸の表面にガンが露出するとそこから直接転移の恐れもあったため危ないところでした。これらの状況を総合すると、私のケースはステージ2の直腸ガンとなるわけです。

ここで冒頭で触れた結腸ガンと直腸ガンの手術後の対応の違いについてご説明しましょう。一般的に結腸ガンも直腸ガンもステージ1の場合は術後補助化学療法(抗ガン剤治療のことです)を行いません(有効性が証明されていないため)。しかしステージ2になると対応が違ってくるのです。なぜなら直腸ガンは結腸ガンに比べて再発の可能性が高いため、ステージ2でも術後補助化学療法を行うことを推奨する医師が多いのです(私の担当医もそうでした)。これに対して結腸ガンではステージ2の術後補助化学療法は行わないのが一般的です。抗ガン剤には色々なタイプがありますがいずれもそれなりの副作用があるため、ほぼ確実に再発率の低下が期待できる場合にだけ使用されるのです。すなわち、私のケースが手術前の診断通りにステージ1のS状結腸ガンであればおそらく術後補助化学療法は不要だったでしょう。ところが実際はステージ2の直腸ガンであったため術後補助化学療法を勧められたわけです。

ステージ2の直腸ガンの5年生存率は8割弱です。すなわち私は2割強の確率で東京オリンピックを自分の目で見ることはできないことになります。しかしこれには多少「数字のマジック」があります。この数字は単に5年後に生存している人の数をカウントしただけで死因は問いません。つまり必ずしもガンの再発で死亡したわけではなく、他の病気や事故の可能性も含んでいるのです。さらに言えば年齢も問いません。40代の患者も80代の患者もすべてまとめたのがこの数字なのです。だからといってもちろん安心はできません。同年代の健常者と比較した5年生存率は9割弱という厳然とした事実があるのですから。私は今回の「人生の転機」を天からの警鐘と捉えて、生まれ変わったつもりでこれまでルーズだった生活習慣を改めていく所存です。

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