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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2015/07/24 (Fri)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,890円 (先月比33円上昇)
●約定価額 : 13,948円 (先月比5円上昇)
●騰落率 : +56.7% (先月比0.6%悪化)


ご覧のとおり今月の約定価額は先月比でわずか+5円に過ぎず、ほぼ横ばい状態でした。この数字だけで判断すればこの1ヵ月間はまったくの無風状態だったように思われるかも知れませんが、皆さんご承知のとおりこの間にはギリシャ債務問題と上海株急落ショックが同時に世界のマーケットを襲うという緊急事態が発生しました。下記はいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきたセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの6ヵ月チャートですが、これを見ればこの1ヵ月間の値動きがいかに激しかったかがお分かりいただけると思います。

SVGBF_6m

あれだけ世界のマーケットを不安に陥れたギリシャ債務問題と上海株急落ショックですが、現時点ではいずれも落ち着きを取り戻しています。こうなると「あの過剰反応はいったい何だっんだ!」と文句のひとつも言いたくなりますが、もしかするとそれは時期尚早かも知れません。なぜならギリシャ債務問題はとりあえず関係国間で合意が成立したとはいえ問題の根本的解決にはほど遠いのが現実であり、単に問題を先送りしただけだと見ることもできます。また上海株急落ショックにしても現状は中国政府が強引な力技で市場に介入して何とか下落を止めた形になっており、将来的に市場を歪めたツケを払わされる可能性も否定できません。そう考えると今月の約定価額が先月とほぼ同じ水準まで戻ったことを喜ぶべきなのか、それとも悲しむべきなのか、よく分からなくなってしまいます。とはいえ将来の値動きは誰にも分からないというのが相場の真理ですので、長期積み立て投資において毎月の約定価額に一喜一憂しても仕方がありません。ですから今はただ、「とりあえず市場の過剰反応が収まって基準価額がV字回復して本当に良かった」と素直に喜ぶことにしたいと思います。

「ショックに襲われた」という意味では数日前にセゾン投信自身にとっても衝撃的な内容の報道がありましたね。すでに多くの投信ブロガーが紹介しておられますが、それは日本経済新聞が報じた「米投信運用会社バンガード、ノーロード投信の日本販売強化」と「日本で「販売手数料なし」普及めざす 米バンガード ウィリアム・マクナブCEOに聞く」と題する記事です(諸事情によりリンクは貼りませんので興味をお持ちの方はお手数ですが日本経済新聞のサイトで検索してみてください)。この記事には「ウィリアム・マクナブ会長兼最高経営責任者(CEO)は日本経済新聞の取材に対し、直販や提携による販路の拡大をめざす意向を示した。」とありますが、もしこれが日本での直販開始を指すのであればセゾン投信にとっては間違いなく大打撃となることでしょう。私は2月28日付のエントリー「インデックス投資家にとっての理想型とは」でインデックス投資家にとって理想的な形はバンガード・インベストメンツ・ジャパンが直販を始めることでしょうと書いておりましたし、6月14日付のエントリー「セゾン投信に望むこと」ではもし仮にそうなった場合にセゾン投信はどうするのか?をリスク管理の一貫としてシミュレーションしておいて欲しいのですと書いておりましたので今回の報道は想定の範囲内と言い張ることもできるのですが、正直なところ米バンガード社が日本で直販に乗り出すにはまだ早過ぎる(=まだ機は熟していない)というのが第一印象でした。

上記記事中でウィリアム・マクナブCEOが「直販や提携を軸に日本の事業拡大に備え、体制を整えつつある」と話しているので将来的な直販開始を検討していることは事実でしょう。また提携については米バンガード社は以前から一貫して高い手数料を取る証券会社を介しての販売には否定的であり、今回の記事でもCEOが「ノーロードを重視する当社はこうした販売体制に参加するつもりはない」と明言しているためネット証券を含む証券会社からの販売は期待薄でしょう。記事の流れからすると米国で急速に拡大しているファイナンシャル・アドバイザー(FA)経由の販売に期待しているようですが、ファイナンシャル・プランナー(FP)ですらなかなか定着しない日本においてファイナンシャル・アドバイザー(FA)の定着を待っていては未来永劫バンガードの直販は開始できないかも知れません。「インデックス投資家にとっての理想型とは」で私はいくら個人投資家の間でバンガード社の認知度が高いといっても、一般的な日本国民の感覚としては「バンガード?ああ、トヨタの車ね。」くらいが関の山でしょうと書きましたが、同様に一般的な日本国民の感覚としては「FA?ああファクトリー・オートメーションのことね。」あるいは「FA?知ってるよ、フリー・エージェントのことだよね。」くらいが関の山でしょうから。

とはいえ個人や少数法人のファイナンシャル・アドバイザー(FA)が薄利で米バンガード社の金融商品を仲介できることも事実でしょうし、運用資産額に応じてフィー(手数料)が発生する仕組みだからこそ高コスト商品や回転売買を勧められないというメリットもあります。さらには個々の顧客に最適化したポートフォリオを提案できることも大きな魅力となるでしょう。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは株式と債券の比率が50:50で分かりやすいという一面がある一方で個々の受益者の千差万別のリスク許容度に対応しにくいこともまた事実ですので。

そこでふと思い付いたのですが、投信ブロガーから評価の高い著名人(例えば山崎元さんとか竹川美奈子さんとかカン・チュンドさんとか)が米バンガード社と提携するファイナンシャル・アドバイザー(FA)となり販売を仲介してくれれば面白い展開が期待できるのではないでしょうか?あるいは「変節した」として評判の悪い某N藤さんが悔い改めて米バンガード社の金融商品拡販に取り組むファイナンシャル・アドバイザー(FA)となってくれれば話題性の面でも盛り上がるのではないでしょうか?

もしも日本でこのようなファイナンシャル・アドバイザー(FA)が表れたら、間違いなくそれはセゾン投信にとって大きな脅威となることでしょう。それではセゾン投信はどのような生き残り策を考えるべきなのでしょうか?私はそのひとつのヒントが上記記事の中に隠されていたように思います。記事の中でウィリアム・マクナブCEOは「確定拠出年金は(退職年齢に近づくに従い運用する安全資産を自動的に増やしていく)『ターゲットデート・ファンド』の人気が急激に高まっている。債券投信も人気がある。」と語っておられます。皆さんご承知のとおり日本では来年から確定拠出年金(DC)の拡充が予定されています。そこでセゾン投信も米バンガード社の代理店として確定拠出年金(DC)の分野に乗り込むというのはいかがでしょう?米バンガード社の魅力的な商品を取り揃えた確定拠出年金(DC)が実現すれば、少なくとも個人向け確定拠出年金の顧客は根こそぎ取り込めると思うのですが考えが甘いでしょうか?

以上、私の単なる思いつきに基づく夢物語を延々と書き連ねてきましたが、セゾン投信の中の方におかれましてはぜひ守りではなく攻めの姿勢で「次の一歩」を考えていただければ幸いです。

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