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レオス・キャピタルワークスの財務状況

kage

2015/07/07 (Tue)

3月に書いた「セゾン投信定期積立経過報告」において、セゾン投信が投資信託協会へ提出した届出書で同社の財務状況を確認したことがあったのですが、今般ひふみ投信の運用元であるレオス・キャピタルワークスも同様の届出書を公開していることに気付きましたので、本エントリーではこれをネタにさせていただきたいと思います。なお当該届出書はレオス社のサイト内の下記の場所で公開されておりますので、同社の経営体制や財務状況に興味をお持ちの方はぜひ確認してみてください。

企業情報>財務情報等>一般社団法人投資信託協会「定款の施行に関する規則」第10条に基づく開示

正会員の財務状況等に関する届出書(2015年6月30日)(注意:クリックするとPDFファイルが開きます)

まず最初に私の目に止まったのは、最初のページにある「最近5年間における資本金の額の増減」です。下記のとおり結構頻繁に資本金額の増減が行われています。特に平成24年以降はすべて同じ日に増資と減資が行われており、何だか深い事情があるように思えてきます。

平成22年9月28日 資本金 199,993千円に増資
平成22年11月1日 資本金 100,000千円に減資
平成24年1月31日 資本金 150,009千円に増資
平成24年3月2日 資本金 100,000千円に減資
平成24年7月17日 資本金 199,994千円に増資
平成24年7月17日 資本金 100,000千円に減資
平成25年7月17日 資本金 149,999千円に増資
平成25年7月17日 資本金 100,000千円に減資
平成26年9月9日 資本金 150,007千円に増資
平成26年9月9日 資本金 100,000千円に減資

ちなみに、私の乏しい知識から連想した「深い事情」とはズバリ繰り越した損失との相殺です。ただし減資を利用して(=資本金を取り崩して)繰り越し損失を穴埋めしたとしても、それは単に財務諸表の見栄えが多少良くなるだけのことであり、会社の赤字体質が変わるわけではありません。もし私の連想が「ビンゴ!」であるなら、この場合も増資でせっかく増えた資本金が新たな成長のために使われることなく無為に赤字の補填に消えているということになるわけです。実際にP.7の貸借対照表を見ると、当事業年度(平成27年3月31日)の資本準備金(増資で得た金額の内資本金に組み入れられなかったもの)とその他資本剰余金(資本準備金の取崩しによって生じる剰余金のこと)の合計が979,500千円であり、これに対して繰越利益剰余金は△904,513千円(余剰金がマイナスなので損失を意味する)と何とかバランスを保つ形になっています。資本金と資本準備金の合計が2億円の会社で繰り越し損失が9億円あるのですから、増資がなければ会社の存続が危ぶまれる事態となっていたのではないでしょうか?

それではレオス・キャピタルワークスの赤字をいつも気前よくお金を出して穴埋めしてくれる奇特な方はいったい誰なのでしょう?それは言うまでもなく親会社のISホールディングスです。これはP.19とP.20にある「関連当事者情報 1.関連当事者との取引」に書かれています。ISホールディングスは前事業年度、当事業年度共に約1億円の第三者割当増資を引き受けています(前事業年度にはこれとは別に8億5千万円を貸し付けています)。私たちひふみ投信の受益者はISホールディングスに足を向けて寝られませんね。(以下細かい指摘で申し訳ありませんが、P.19の前事業年度(自 平成26 年4月1日 至 平成27 年3月31 日)は前事業年度(自 平成25 年4月1日 至 平成26 年3月31 日)の間違いですよね?もし中の方が見ておられましたら後でこっそりと修正しておいてください。)

前置きがずいぶん長くなってしまいましたが、肝心の決算はどうだったかと申しますと、P.8の損益計算書にあるとおり前営業年度の当期純損失は△96,101千円であり、それが当営業年度は△65,042千円に改善しています。まだ赤字決算ではありますが、着実に黒字化に向けて歩を進めていると見てよいのではないでしょうか?実際に収益の柱である委託者報酬 は前期の155,141千円から当期は304,160千円とほぼ倍増しており、預かり資産増加の効果が如実に表れているように思えます。

通期の黒字化はどうやらセゾン投信に先を越されそうですが、レオス・キャピタルワークスもぜひ後に続いて、一日も早く親からの経済的自立を果たしていただきたいと思います。そのためには預かり資産のさらなる増加が必要不可欠であり、それを実現するためにも運用実績で圧倒的パフォーマンスを見せ付けて欲しいと受益者の一人として大いに期待しております。

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ひふみ投信

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