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NISAの「これまで」と「これから」

kage

2015/06/28 (Sun)

当ブログをご訪問いただいた投資に関心の高い皆さんなら先刻ご承知のとおり、来年からNISA(少額投資非課税制度)の内容が拡充されます。具体的には現行の非課税枠100万円が120万円に増額され、加えて新たに未成年を対象としてジュニアNISAが創設されます。暦の上では来週水曜日から7月に入りいよいよ1年の後半に突入するわけですから、当ブログでもそろそろこの話題を取り上げようと思いネット上を漂流しつつ情報収集をしていたところ、いつも私が何かと参考にさせていただいているストックボイスでこの話題にピッタリの内容が放送されていたことに気付きました。ただ放送日は6月1日なので「遅ればせながら」ということになってしまいますが、NISAの「これまで」と「これから」がよく分かる内容になっていますので以下にその概要をご紹介させていただきたいと思います。なお放送時間は15分弱ですので、内容に関心をお持ちの方はぜひ下記リンクから閲覧してみてください。

石黑淳史さん

ゲスト6月1日 日本証券業協会 石黑淳史さん

1.NISA口座開設・利用状況調査結果
(平成26年12月31日時点)

NISA口座開設数及び購入額の推移

NISA001

・口座数は825万口座
・1年間の購入額は2兆9,770億円
・証券会社での口座開設は約62%

証券会社以外がどこかについての言及はありませんでしたがおそらく銀行でしょう。いわゆる独立系投信も証券会社以外に含まれるのかも知れませんが、占有率は微々たるものだと思います。私個人の印象としては銀行が予想以上に頑張っているように感じます。世間一般的にはすっかり「銀行で投資」が定着しているのでしょうね。

年代別口座開設比率/平成26年1月からの増加率

NISA002

・年代別では60歳代以上が61%
・平成26年(2014年)1月からの増加率を見ると40歳代以下が100%超
・投資未経験者の口座開設数は約194万口座(全体の23.5%)

NISAが投資経験のない若い世代を呼び込んだことに間違いはないでしょうが、これを口座数ではなく金額で見ると果たしてどうなるのか?に個人的には興味があります。おそらく60代以上の割合が圧倒的になるのではないでしょうか?

口座稼働率の推移

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・稼働率は45.1%
・主要証券会社10社の稼働率は徐々に上昇している(今年4月末に初めて50%を超えた)

稼働率が45.1%ということはNISA口座は開設したけど投資はしていない人の割合が54.9%ということですね。個人的にはこれも年代別に見てみたい気がします。こちらはおそらく若年層が圧倒的になるのではないでしょうか?

年代別購入商品の内訳

NISA004

・年代別購入商品の内訳を見るとすべての年代で投資信託の割合が最も多い
・ただし20歳代から40歳代は株式の購入比率が高くなっている

この結果は正直意外でした。私は年代が上がるにつれて株式の比率も上昇すると勝手に思っていましたので。もっとも若い世代が高いリスクを取ることは投資理論上は正しい行動ですので、むしろ20代に「もっと積極的にリスクを取っても良いのでは?」とアドバイスすべきなのかも知れませんね。

NISA口座における年代別積立契約比率

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・積み立て契約比率は全体で15%
・年代別では40代・50代・60代が平均以上

60代の積み立て比率が最高というこの結果も正直意外でした。現在の60代の方々の多くは私たちとは違って60歳から年金の受給資格があるはずですが、それでもNISAで積み立て投資を継続しているのですね。それだけ老後資金に余裕があるということなのでしょうか?あと個人的には若い世代にこそ積み立て投資の習慣が定着して欲しいものだと思いました。最初からNISAの非課税枠を使い切る必要はありませんので、例えば月々1,000円からでも投資信託の積み立てを始めてみてはいかがでしょうか?若い内から投資経験は必ずや老後に大きく生きてくると思いますので。言い換えれば投資未経験のまま老後を迎えることはかなり危険なことだと私は考えております。

2.平成28年以降の制度拡充

NISAの投資上限額の見直し

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・平成28年(2016年)からNISA枠が拡充される(現行の年間100万円から120万円に)
・毎月10万円の積み立て投資を12ヵ月間行える

NISAで毎月定額の積み立て投資を実践されている方にとってはこれまで100万円÷12ヵ月=83,333円33銭と割り切れない数字になっていましたが、来年からは120万円÷12ヵ月=10万円とスッキリしますね。ご承知のとおりNISAは最大5年分保持できますので、来年からは最大120万円×5年=600万円まで非課税となるわけです。なお5年が経過した後に売却したり時価で課税口座に払い出せば、平成35年(2023年)までは新たに毎年120万円の非課税枠が使えるようになります。

ジュニアNISAの創設

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・来年度から新たに未成年を対象としたジュニアNISAが創設される

現行NISAと異なる点は、非課税枠が80万円、口座開設にマイナンバーを使用(住民票の提出が不要に)、本人の運用指図は不可(親権者などが運用管理者となる)、本人が18歳になるまで原則払い出し不可(やむを得ず払い出す際は過去にさかのぼって通常どおり課税される)、などです。

またジュニアNISAがスタートするのは来年度という点にご注意ください(2016年1月からではなく4月からです)。現時点ではNISA制度は平成35年(2023年)12月末に終了することになっていますが、ジュニアNISAに限っては本人が20歳になるまで非課税口座を維持できます。なお平成35年(2023年)12月末以前に20歳を迎えた場合はそのまま成人NISA口座に引き継ぐことも可能です。

払い出しについての詳細説明はありませんでしたが、おそらく18歳(厳密には3月31日時点で18歳になる年の1月1日から)になれば売却か未成年口座(課税)への時価での払い出しが可能になるのでしょう。ここでふと疑問に思ったのですが、途中で売却して18歳まで現金で持ち続けることは可能なのでしょうか?

(2015/06/30 誤った内容の記述を削除しました。)

【訂正】

贈与税の基礎控除額は、贈与をした人ごとではなく、贈与を受けた人ごとに1年間で110万円となります。ご参考:国税庁のサイトより「No.4410 複数の人から贈与を受けたとき(暦年課税)」。ですからジュニアNISAの非課税枠80万円をフルに使ったケースでは、同じ年に他に30万1千円以上の贈与を受けた場合に限って申告の義務が生じます。私の勘違いで間違った情報を書いてしまい、誠に申し訳ございませんでした。ご指摘いただいた夢見る父さんさん、誠にありがとうございます。

3.NISA広報活動について

イメージキャラクター

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制度拡充に合わせてイメージキャラクターも一新するそうです。特に今回はジュニアNISAの創設に合わせてイメージキャラクターも家族形式にするとのこと。テレビCMは6月から放送開始とのことですが、私はまだ目にしたことがありません(見たけど記憶に残っていないだけかも?)。

キャッチフレーズ

みんなにいいさ!NISAがいいさ!

私自身のNISA活用状況はいまだに今年の枠を100%残したままです。以前からブログ上で公言しているとおり、現在保有しているさわかみファンドを解約して今年のNISA枠に充当する予定なのですがまだ実行に踏み切れていません。何か変化がありましたら改めてご報告いたします。

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この記事へのコメント

kage

贈与をした人ごとではなく、贈与を受けた人ごとに1年間で110万円だから、祖父が2人の孫に110万円ずつ贈与しても非課税では?逆に、子供が2人の祖父から110万円ずつもらったら、課税対象になるはずです。
https://www.nta.go.jp/taxanswer/zoyo/4410.htm

Posted at 07:08:17 2015/06/28 by 夢見る父さん

この記事へのコメント

kage

夢見る父さんさん

ご指摘ありがとうございます。私の勘違いでした。早速記事の内容を訂正させていただきました。

Posted at 08:10:15 2015/06/28 by おやじダンサー

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kage


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