2017 09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 11

セゾン投信定期積立経過報告

kage

2015/06/24 (Wed)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,857円 (先月比33円上昇)
●約定価額 : 13,943円 (先月比112円上昇)
●騰落率 : +57.3% (先月比0.7%改善)


以前こちらのエントリーにも書いたとおり、私個人としては今年は「Sell in May(5月に売れ)」のアノマリー(根拠のない経験則)が実現しなかったため「Sell in June(6月に売れ)」になるのでは?と密かに心配しておりました。事実今月に入ってからは米国の利上げ時期を巡る不透明感やギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念から市場は一時的にリスクオフに傾きかけました。そして現在でもこれらの懸念事項は何一つ解決していないにも関わらず、ここにきて市場の雰囲気は明らかにリスクオンに変わってきました。これにより米国ではダウ平均株価が再び18,000ドルの大台を回復し、NASDAQは改めて史上最高値を更新し、日本でも日経平均株価が15年2ヵ月ぶりにITバブル時の高値を超えました。このような相場環境の変化を背景にして今月の約定価額は先月より112円高い13,943円となりました。この数字だけを見ると「いよいよ14,000円が目前だ!」と思われるかも知れませんが、実は先月末から今月初めにかけて円安の進行を背景に一度は14,000円を超えていたのです。もちろんこれは設定来最高値であり、目先のピークは6月4日の14,107円でした。しかしその後は相場の雰囲気がリスクオフに転換したため基準価額も下落に転じ、6月11日には13,775円まで下がって純資産額も1,000億円割れ寸前の1,003億46百万円まで減少しています。つまり今月も先月と同様に、結果だけを見れば順調そうだが実は山あり谷ありだったということですね。

先にも書いたとおり、本日の日経平均株価は実に10年2ヵ月ぶりに終値でITバブル時の高値を超えました。これに敬意を表して改めて日経平均株価の長期推移を確認してみましょう。なお下記チャートは本家Yahoo!からお借りしてきたものです(願わくば日本のYahoo!ファイナンスでも長期チャートを掲載していただきたいです)。あとすでにご承知のこととは思いますが、日経平均株価は2000年4月に30銘柄の大量入れ換えを実施していますので継続性に問題がある(=事実上入れ替え前と後では別の指数になっている)点にはご留意ください。

nikkei225

改めてこのチャートを眺めてみると、バブル期のピーク(1989年12月29日)があまりにも高い(38,915円)ためITバブル期のピーク(2000年4月12日)のピーク(20,833円)は全然目立ちませんね。結局はバブル崩壊後の持ち合い相場を上抜けることなく終わっています。ですから「ITバブル超え」をことさらに強調するのもいかがなものか?と私には思えます。

ご承知のとおり日本株はバブル崩壊後の「失われた20年」で低迷を続けたため、「日本株だけに投資していたら悲惨な結果になった。だから国際分散投資が必要なのだ。」という主張の論拠にもなっていました。しかし日経平均株価がここまで回復してくれば、おそらくこのチャートのどこから日経平均株価を対象に積み立て投資を始めたとしても現在まで継続していればその損益は結構なプラスになっているのではないでしょうか?確かにバブル期のピークは高いですが、このチャートを冷静に眺めてみれば今日の終値(20,868円)より高い期間は案外短く、日本の金融危機(2003年)やリーマン・ショック(2008年)や東日本大震災(2011年)による低迷期の方が遙かに長いですから、積み立て金額を平均してみれば個別元本は結構低くなるのではないでしょうか?(検証はしていませんので単なる勘ですが。)すなわち今の日経平均株価が示しているのは「日本株だけに投資していたら悲惨な結果になった」ではなく、「いくらバブルのピークという最悪のタイミングで積み立て投資を始めたとしても、その後の低迷期も我慢強く継続していれば結局プラスになる」という、いわゆる積み立て投資の効果なのではないでしょうか?

それではここでセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの設定来のチャートも確認してみましょう。こちらはいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしたものです。

SVGBF

私は当ファンドの設定時から積み立て投資を継続していますので、リーマン・ショック前の高いところ(基準価額10,000円以上)でも買い付けを行っています。しかしその後のリーマン・ショックによる暴落時も、東日本大震災後の超円高局面でも、我慢強く積み立てを継続したことで個別元本が低下し、基準価額が14,000円に迫る高値で買っても+57.3%という結果を得ることができているのです。もちろんこの結果は現在の基準価額が上昇したことが最大の要因であり、もし基準価額がいまだに低迷を続けていたなら損益はマイナスだったかも知れません。それでもあえて将来の基準価額が回復する楽観的なシナリオを前提に言わせていただけるなら、運用成績向上のために最も重要なことは「厳しい局面でいかにたくさん買えるか」であるということです。ただしこの「厳しい局面で買う」ことは「言うは易く行うは難し」の典型であり、誰もが簡単にできることではありません。実際にいつも虎視眈々とタイミング売買を狙っているハイリスク投機家を自認する私でも、ETFでハイリスク投機 シーズン5でご報告したとおり日経平均株価2万円割れで「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 《愛称》日経レバレッジ指数ETF(1570)」の買い注文が約定した時は自分で注文を出しておきながら、正直「しまった!買えてしまったよ。どうしよう。」と思いましたので。

このように「厳しい局面で買う」ことが簡単ではない以上、次善の策として注目すべきはやはり投資タイミングの判断から感情を排除できる積み立て投資でしょう。もちろん厳しい局面で積み立て投資を継続することは、それはそれで穏やかな気持ちではいられないとは思いますが。しかし自分で投資タイミングを決めるより遙かに「買いやすい」ことは事実です。さらに積み立て投資であれば現在のような「好調な局面で買う」ことも簡単です。自分で投資タイミングを決める場合は、「今の基準価額は高過ぎて買えない」という心理が邪魔をすることになりますので。しかし将来の値動きは誰にも分からないのです。今日の高値は明日の安値になるかも知れませんし、来月や来年の基準価額はもっと高くなっているかも知れないのですから。

積み立て投資は損か得か」で書いたとおり、私個人としては手元に投資してよい資金がある際には全額直ちに投資するのが最も合理的な投資法であると考えております。しかし感情が邪魔をして合理的な行動が取れない時には、次善の策として積み立て投資の気休め効果を最大限活用するのも大いにアリだと個人的には思っております(詳しくは「気休め効果を有効活用しよう」をご参照ください)。

(Sponsored Link)



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック