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さわかみファンド現状報告

kage

2015/05/30 (Sat)

以前からブログ上で公言しているとおり、私は現在保有しているさわかみファンドを売却して今年のNISA投資資金に充当する計画にしております。その具体的な売却時期については今年3月17日に書いた前回の現状報告有名な相場格言である「Sell in May(5月に売れ)」に従ってみようかな?と取らぬ狸の皮算用をしているところですと書いておりました。しかし皆さんご承知のとおり、ここに来て日経平均株価が27年3カ月ぶりに11連騰を記録するなど5月の日本株はほぼ右肩上がりに上昇を続けたため、結果的になかなか売却する決心が付かず現在も保有を続けています。下記は現時点の損益状況ですが、日本株高を背景にして前回(3月17日)から約2ヵ月半で含み益は174,107円から262,732円に増えています。

さわかみ損益

このように株高の追い風を受けて好調に推移するさわかみファンドですが、そこに死角はないのでしょうか?前回同様に他ファンドとの比較をしながら考察してみたいと思います。まずはeMAXIS TOPIXインデックス(このファンドは設定来一度も分配金を吐き出していないため当ブログでは疑似TOPIX配当込み指数として採用しております)との比較をご覧ください。なおこの比較チャートはいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしております。

さわかみeMAXIS 半年

青:さわかみファンド
赤:eMAXIS TOPIXインデックス

ご覧のとおり過去半年の比較を見ると、前半はさわかみファンドがリードしていたものの途中で逆転されて後半はeMAXIS TOPIXインデックスにリードを許す結果になっています。このような結果となった理由はズバリ銀行株にあると私は考察します。ご存じの方も多いとは思いますが、さわかみファンドは以前から首尾一貫して銀行株の組み入れを排除しています。さわかみ投信の公式サイトにある運用状況を見ると下の方に株式組入(33業種)が紹介されていますが、銀行業の組入比率は見事にゼロです。ご承知のとおり日経平均株価11連騰のリード役となったのはメガバンクを筆頭とした銀行セクターでした。実際にメガバンクの代表格である三菱UFJフィナンシャル・グループとeMAXIS TOPIXインデックスを比較してみると、上記比較チャートと同様に前半は弱く後半は強い展開となっていることがお分かりいただけると思います。

三菱UFJフィナンシャル・グループ

青:三菱UFJフィナンシャル・グループ
赤:eMAXIS TOPIXインデックス

さわかみファンドは運用資金が増えて組み入れ銘柄の分散も進んだことで基準価額の動向がインデックスファンドと似てきたため、「コストの高いインデックスファンドだ」と陰口を叩かれることも多いですが、銀行業や不動産業など9つもの業種を組み入れていない点では紛れもないアクティブファンドであると断言できます。もっとも現状ではその運用方針が明らかに裏目に出てしまっているのですが。

このように銀行業を組み入れないことでさわかみファンドはeMAXIS TOPIXインデックス(疑似TOPIX配当込み指数)に劣後する結果となっていますが、それでも値動きはインデックスファンドに似ています。これは組み入れ銘柄をある程度分散すれば結果はほぼ同様になることの証明になっているのではないか?と個人的には考えています。ちなみにこの仮説については2011年10月24日に書いた「バランスファンドの資産配分比率は気にするな?」でも触れております。

あとさわかみファンドがeMAXIS TOPIXインデックス(疑似TOPIX配当込み指数)に劣後する結果となったもうひとつの要因としては、現金比率の高さ(=株式組入比率の低さ)も挙げられるでしょう。運用状況のページにある4月末時点の資産構成を見ると、株式組入比率は91.81%に止まっています。これはこのところ解約超過が続いている(総口数が右肩下がりであることからも明らか)ために、常に解約に備えた現金を確保しておく必要が生じているためではないか?と個人的には邪推しております。理由はどうあれ、強気相場が続く中でフルインベストメント状態を維持できないことは運用成績には明らかなマイナス要因ですから。

ご参考までに比較期間を5年に延ばしてみると、さわかみファンドとeMAXIS TOPIXインデックス(疑似TOPIX配当込み指数)の差はさらに拡大する結果となっております。

さわかみeMAXIS 5年

青:さわかみファンド
赤:eMAXIS TOPIXインデックス

このようになかなかeMAXIS TOPIXインデックス(疑似TOPIX配当込み指数)に勝てないさわかみファンドですが、比較対象を同じ直販系アクティブファンドであるひふみ投信に変更してみると多少景色が変わって見えてくるから不思議です。ご覧のとおり過去半年間は抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げてきましたが、直近ではわずかにさわかみファンドがリードする結果となっております。

さわかみVSひふみ 半年

青:さわかみファンド
赤:ひふみ投信

このような結果となった要因も組み入れ銘柄にあると個人的には考察しております。運用状況のページにある市場別組入比率を見ると、4月末時点の東証1部銘柄比率は全体の91.3%(株式だけで見ると94.5%)にも上っており、現在の指数主導の上昇相場はさわかみファンドにとって間違いなく追い風になっていることでしょう。これに対してひふみ投信の東証1部銘柄比率は4月末時点で83.14%であり、日経平均株価やTOPIXが上昇を主導するような相場を苦手としている特徴がさわかみファンドに負けるという結果となって現れていると考えられます。

ただし比較期間を比較期間を5年に延ばしてみるとご覧のとおりひふみ投信の圧勝となっており、今回の結論も受益者の端くれとしては誠に残念ではありますが「過去5年でeMAXIS TOPIXインデックス(疑似TOPIX配当込み指数)にもひふみ投信にも勝てないさわかみファンドを積極的に選ぶ理由はない」となります。

さわかみVSひふみ 5年

青:さわかみファンド
赤:ひふみ投信

一応カレンダー上で「Sell in May(5月に売れ)」は昨日で期限切れとなりました。現在米国株が調整の気配を見せているため今年に限っては「Sell in June(6月に売れ)」となる可能性もなきにしもあらずですが、今のところはまだしばらく売却をせずに引っ張ってみようと思っています。過去の経験則から「まだまだ値上がりするのでは?」と欲を出すとろくなことがないのですが、引き続き飛び降りるタイミングを測りながら様子見姿勢を継続するつもりです。なお途中で気が変わって売却に踏み切った時は必ずご報告いたします。また6月中も売却に踏み切れなかった場合は1ヵ月後に改めて現状報告のエントリーを書くつもりです。

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