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西武ホールディングス株大暴落

kage

2015/05/24 (Sun)

前々回のエントリー「上場廃止株を持ち続けるとどうなる?」で私は、保有する西武ホールディングスの株価について「再上場時の公開価格は1,600円となりました(それが今では2倍以上の3,240円です)」と書きました。ところが「好事魔多し」とでも言うべきなのでしょうか、先週末金曜日(5月22日)にその西武ホールディングスの株価が大暴落してしまったのです。きっかけとなったのは下記の報道でした。

米サーベラス、西武HD株売却へ 最大1063億円=IFR

香港 21日 ロイター:米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントは、西武ホールディングス 株式を売却する。売出規模は最大で8億7800万ドル(1063億1000万円)相当だという。トムソン・ロイター傘下のIFRが入手したタームシートにより分かった。

売出株数は3375万株。仮条件レンジは1株当たり3055―3150円と、21日の終値に対するディスカウント率は最大で7.4%。

サーベラスは在日拠点の現地法人、サーベラス・ジャパン(東京都千代田区)の鈴木喜輝社長ら主要メンバー約15人が今春に同社を退社するなど、日本事業を縮小している。



サーベラスは西武ホールディングス株の約35%を保有する筆頭株主です。再上場を巡っては会社側と対立して敵対的TOBを仕掛けたこともありましたが、今は良好な関係に戻っているはずでした。そのサーベラスがいきなり保有株の10%を売却すると報じられたため流動性急増懸念(=市場で売り圧力が増すとの懸念)から22日の西武ホールディングス株は大暴落となってしまいました。この結果22日の東証1部の下落率ランキングでは、前々回のエントリーで触れた江守グループホールディングス(-16.67%)に次いで西武ホールディングスは堂々(?)の第2位(-11.42%)にランクインしてしまったのです。下記はいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきた西武ホールディングス株の6ヵ月チャートですが、一番右端のローソク足が大きな窓を空けて下離れています。

西武ホールディングス001

そもそもサーベラスはプライベート・エクイティ・ファンド(投資先の企業価値を高めて売却益を得ることを目的とした投資ファンド)ですので、保有する西武ホールディングス株もいつかは売却されるはずでした(ちなみに本来なら再上場時に半分が売却される予定だったのですが、相場環境の悪化から予想外に低い値決めとなったため中止された経緯があります)。ですから株主である私もサーベラスによる売却はそれなりに覚悟していたつもりなのですが、いきなり10%を売却するという報道は正直「寝耳に水」でした。もしも発行済み株式の10%がいきなり市場に放出されたとしたら、株価が暴落するのは自明の理なのですから。

それでは実際にサーベラスは今回どのように売却を行ったのでしょうか?その答えは下記のブルームバーグの報道にありました。

西武HD株が続落-モルガンMUFGは需要旺盛で転売完了と発表

ブルームバーグ:西武ホールディングス の株価が続落 した。モルガン・スタンレーMUFG証券が21日夜、西武HDの発行済み株式総数の約10%分を顧客に売却するために一時取得したと発表。この発表を受け、株価は大きく下落した。その後モルガンMUFGは「投資家の旺盛な需要」で株式転売は完了したと発表した。

西武HDの株価はこの日続落して始まった。その後も売り優勢で、一時は前日比460円(13.9%)安の2840円まで下げる場面もあった。終値での株価3000円割れは3月5日以来。午前の取引終了後に、モルガンMUFGが株式転売は完了したと発表。これを受け、午後の取引では下落幅を縮め、11%安の2923円で22日の取引を終えた。(後略)


ブルームバーグの報道によるとサーベラスは今回の売却を市場では行わず、モルガン・スタンレーMUFG証券が仲介して市場外の相対取引で機関投資家に売却したようです。しかもその転売は「投資家の旺盛な需要」でいち早く完了したとのこと。つまり結果的に市場の反応(大暴落)はいささか過剰反応だったように思えます。事実上記記事にあるとおり、22日の前場はジリ安だった西武ホールディングスの株価は売却完了が報じられた後場にはジリ高に転じていますので。

西武ホールディングス002

とはいえサーベラスが保有株の売却に動き始めたことは事実ですので、残りの25%がいつ売られるか?との疑心暗鬼が株価の下落圧力になる理屈はよく理解できます。しかし西武ホールディングスにとっては長い目で見ればサーベラスにご退場いただくことはまんざら悪いことではないように思います。サーベラスの出資は会社再建のために必要でしたが、サーベラスの退場と共に名実共に再建期を終え、新たな成長期に入ってくれることを株主として大いに期待しております。あと短期的には西武ホールディングス株を信用取引の担保に差し入れている私にとっては値下がり=信用余力の低下となりますので、月曜日の株価が落ち着きを取り戻して上昇に転じてくれることを切に願っております。

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