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プロフェッショナル 仕事の流儀 「ファンドマネージャー・新井和宏」 野次馬視聴記

kage

2015/05/12 (Tue)

昨日NHKで放送されたプロフェッショナル 仕事の流儀 「ファンドマネージャー・新井和宏」を私も遅ればせながら先ほど録画で視聴いたしました。当ブログをご訪問いただいた投資に関心の高い皆さんなら先刻ご承知のとおり、新井さんは独立系投信「鎌倉投信」のファンドマネージャーです。過去にはテレビ東京の経済情報番組「ワールド・ビジネス・サテライト(WBS)」で鎌倉投信が紹介されたこともあるのですが、NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられるのは本当に珍しいことですよね。ちなみにYahoo!テレビの番組紹介は以下のとおりでした。

世界最高峰の資産運用会社で働き、マネーゲームの最前線にいた男が、“金融のあるべき姿”を追う!“社会を支え豊かにする会社”に投資し、安定した運用実績を上げる闘い!

かつて世界最高峰の資産運用会社で働き、マネーゲームの最前線にいた男が、“金融のあるべき姿”を追っている。ファンドマネージャー・新井和宏。皆が注目する大企業だけでなく、過疎地で林業再生に取り組む会社など、“社会を支え豊かにする志”を持つ会社を、独自の基準で見定め投資。そのやり方で安定した運用成績を維持し、主要格付け会社が選ぶ最優秀ファンドに選ばれている。信念の金融マンの闘いの日々に密着した!!


なお、本エントリーは番組の内容を紹介するものではありません。番組を視聴しながら私が思い付いたことを単純に書き留めただけです。番組内容に興味がありながら見逃された方は5月16日(土)午前1時10分~1時58分(金曜深夜)にNHK総合で再放送がありますので、ぜひチェックしてみてください。またそれも見逃した方は下記公式サイトにあらすじがありますのでご参照ください。

時代にあらがう、信念の金融 ファンドマネージャー・新井和宏

結い2101組入銘柄の管理はエクセルに手動入力ですか。これにはちょっとビックリしました。まあ無理に自動化を図ろうとすると逆に手間やコストがかかることもありますので実はこの方法が一番合理的なのかも知れませんね。

結い001

ナレーション「この冬、課題を抱える会社から融資の依頼が舞い込んだ。」鎌倉投信は銀行ではなく資産運用会社なのですから、ここは「出資」と言うべきでは?と思いました。おそらく第三者割当増資を引き受けるとか社債を購入するという形式になると思われますので。

新井さんは遠距離通勤なんですね。通勤時間は電車で1時間半とのこと。まあ首都圏ではよくあることなので遠距離通勤とは呼べないかも知れませんが。

鎌倉投信のトイレ掃除担当は社長の鎌田さんなんですね。取材日は社長不在だったため新井さんが代行していました。

右側の女性はバランスボールに座っていますね。これを見ただけでも社内の自由な雰囲気が伝わってきます。あと左側の男性は顔にボカシが入っているのが気になりました。こっそりと出資先のチェックに行く担当なので顔バレすると仕事に支障を来すとかなどの理由なのか?と勘ぐってしまいました。

結い002

新井さんの仕事環境はノートパソコンとスマートフォン。これならどこででも仕事ができますね。それにしても結い2101の運用がサラリーマン投資家と同様のスマホによる売買で行われているのには驚きました。

結い003

新井さんが胸に刻む流儀とは「徹底的に、読まない」こと。それは最適の売買タイミングなど誰にも分からないから。これこそ相場の真理ですね。でもアクティブファンドのファンドマネージャーがそれを堂々と公言しているところが凄いです。

結い2101の運用大原則はすべての会社に同じ金額を投資すること。そして個々の銘柄の値動きに合わせて銘柄間のリバランスを行う。これは大きい会社も小さい会社も、あるいは非上場のベンチャー企業であっても同額なのでしょうか?銘柄ごとに最低売買可能金額や流動性が異なるので、果たして上手く機能するのかな?とちょっと気になりました。

結い2101の運用成績が東日本大震災後の相場下落局面でもあまり下がらず、5年で170%を達成したといっても結局TOPIXに追い付かれているんですよね(配当落ち分を考慮すれば追い抜かれている)。でもTOPIXと比べると明らかに上下の振れ幅が小さいことが分かります。結い2101が最も評価されるべき点はこのボラティリティの低さ(=安定度の高さ)でしょうね。

結い004

結い2101は一度経営破綻した池内タオル(愛媛県今治市)など4社に目先の採算を度外視した融資を行っている。つまり結い2101には事業再生ファンドという一面もあるということですね。

かつて外資系金融機関(筆者注:バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)です)で新井さんが10兆円の運用を任されて日々プレッシャーと闘ってついには体を壊してしまったという逸話を聞いて素朴な疑問が浮かんだのですが、運用のプレッシャーは単純に運用額に比例するものなのでしょうか?私個人の素人考えですが、顔が見える個人投資家から託された140億円を運用する方がある意味重圧のような気もするのですが。

番組後半はほとんど新規のベンチャー投資案件に関するものでした。冒頭の「この冬、課題を抱える会社から融資の依頼が舞い込んだ。」の話です。この部分だけを切り取ってみると、まるでベンチャーキャピタル(VC)の仕事のようですね。そして結局この会社への投資は見送りとなりました。その理由は社会貢献度は非常に高いのですが自社の利益や従業員への分配が後回しになっているため事業の継続性に疑義があること(=このままの状況ではいずれ従業員が疲弊してしまう)。この判断を見て「社会貢献度が高いのになぜ投資してあげないのか。鎌倉投信は冷徹だ。」と感じた視聴者もいらっしゃったかと思います。しかし私個人の意見としては、個人の大切な資産を託されて運用している立場としては「正しい」判断だったと思います。そこが純粋な慈善事業とは異なるところですね。

ここで私の素朴な疑問なのですが、結い2101に組み入れられた非上場企業の時価評価はどのようにされているのでしょうか?額面は1,200億円だと思っていたら時価評価は1億円だったというシャープのような事例もありますので難しいところですよね。実際に鎌倉投信の運用ポリシーに共感して結い2101に投資しておられる方はこの部分は気にしておられないのでしょうか?素人考えですが、将来的にはベンチャー投資や企業再生を専門に担う別会社を設立して上場させ、その株式を結い2101に組み入れるという手法を取る方が(構造は複雑になっても)受益者には分かりやすいかも知れませんね。

番組の構成はベンチャー投資の方に重点が置かれていましたが、実際には結い2101の運用の大部分は上場株式のはずです。ですから私としてはもっと上場企業と新井さんの関わり合いを見せて欲しかったです。とはいえ冒頭にも書いたとおり、独立系投信がNHKのドキュメンタリー番組で取り上げられるのは本当に珍しいことですので、この放送をきっかけに一人でも多くの人が投資に関心をもってもらえればいいなと思いました。

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