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気休め効果を有効活用しよう

kage

2015/03/08 (Sun)

このところ著名投信ブロガーの間で「一括投資と分割投資、有利なのはどちら?」の話題が再浮上しているようですね。当ブログでもトップページに公開している過去半年間のアクセスランキング(2014年9月-2015年2月)で3年以上前に書いた積み立て投資は損か得かが2位に浮上していることから、広く個人投資家にとって関心の高い旬な話題であることが想像できます。ただし「一括投資と分割投資、有利なのはどちら?」という疑問に対する明確な解答は私がブログ記事にするずっと前から出ていました。すなわち「手元に投資してよい(=投資しようと決めた)資金があるのであれば、一刻も早く全額を一括投資する」というのが合理的な行動となるわけです。その根拠となるのは「将来の値動きは誰にも分からない」という相場の真理です。一括投資が得になるのか、それとも分割投資が得になるのか、それは後になってみなければ分かりません。ですから投資タイミングに悩むだけ時間の無駄という結論になるわけです。誰も絶好の投資タイミングを事前に知ることはできないのですから、投資すると決めた資金が手元にあれば何も考えずに今すぐ全額を投資するのが合理的でしょう。

この一括投資の合理性はNISAを例にして考えれば理解しやすいかも知れません。あなたは昨年末に今年のNISA資金として100万円を手元に用意しました。さてこの100万円をどのように投資するのが合理的でしょうか?答えはもちろん「新年最初の営業日である1月5日(月)に全額買い注文を出す」となります。もし仮にあなたが100万円を12分割して毎月83,333円ずつ買い注文を入れるという判断をしたとしましょう。そして現行NISA制度で定められた非課税期間いっぱいの5年間保有を続けるとしたら、最初の1年限りの分割にどれほどの効果が期待できるでしょうか?さらにこの5年という制限期間を考えれば12月の買い付け分は4年と1ヵ月しか非課税期間が得られないことになるわけで、買い付けを分割したことで非課税期間が短くなるというデメリットが目に見える形で確認できる好例であると思います。

このようにすでに投資すると決めた資金が手元にあるケースで買い付けタイミングを分割する(=買い付け時間を分散する)ことには気休め以上の意味はありません。むしろ上記NISAの事例のように非課税期間が短くなるとか一括投資していれば得られたであろう利益を得られないという機会損失の面でデメリットが無視できないと私は考えています。しかし分割投資で得られる気休め効果が個人投資家にとって実は大事ではないか?と感じたのが本エントリーを書こうと思ったきっかけでありました。

合理的な行動が必ずしも最善の選択とはならない例えとして当ブログでは過去に何度か飛行機に乗るのが怖い人を挙げてきました。飛行機に乗るのが怖い人にいくら統計学上飛行機は自動車や鉄道より遙かに安全な乗り物であると説明しても怖いものは怖いのです。いくら飛行機に乗るのが合理的な行動であるとしても、怖がる人を無理矢理乗せるのは最善の選択とはいえません。同じように万が一の暴落を恐れている人にいくら一括投資が合理的だと説明しても怖いものは怖いのです。そういう場合は分割投資の気休め効果を有効活用すべきではないか?というのが私の意見です。投資の目的は資産を増やすことであって、決して精神修行ではありません。自身のリスク許容度を正しく把握することはもちろん重要ですが、投資行動における自らの気持ちに素直になることも大切です。直感的に一括投資が怖いと感じるのであれば、いくらそれが合理的な行動であったとしても自身の気持ちを無視してそれに従う必要はありません。そういう時は分割投資の気休め効果を大いに有効活用すれは良いのです。それで投資の壁が少しでも下がるのであれば万々歳であると私は考える次第です。

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