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分配金の弊害

kage

2015/01/31 (Sat)

ズバリそれは複利の効果を毀損してしまうことであるとSBI証券から届いた下記の取引明細書を見ながら再認識しております。

SBI20150120

ご覧のとおりこの明細は私がSBI証券で保有している世界経済インデックスファンドが1月20日付で1万口あたり20円の分配金を吐き出し、税引き後の金額が即日再投資されたことを報告するものです。私は長期投資方針で世界経済インデックスファンドを保有していますので、分配金を吐き出されることは正直なところ迷惑です。ハイリスク投機家を自認する私は毎月コツコツと積立投資を継続しているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドよりも新興国比率が高めの世界経済インデックスファンドの方が好みに合うのですが、分配金を吐き出す点だけはどうしても納得できません。その点では無分配を貫くセゾン投信やeMAXISシリーズをぜひ見習って欲しいですね。

比喩が不適切かも知れませんが投資信託を軍隊に例えて考えてみましょう。私は資産を増やすために精一杯戦ってこいと世界経済インデックスファンドに投資資金という名の兵力を投入しており、長期投資方針のためしばらく撤兵するつもりはありません。それなのに分配金が吐き出されると大切な兵力の一部が勝手に撤退させられてしまうのです。これは明らかな戦力ダウンです。上記の世界経済インデックスファンドの実例でいえば、分配金として吐き出された223円はもはや資産を増やすための戦力となりません。これこそが分配金が複利の効果を毀損してしまう現実です。また上記事例のように分配金を即日再投資したとしても、税金として徴収された45円分だけは確実に戦力ダウンとなってしまうのです。上記事例はこの45円を支払うためにわざわざ223円を一時撤兵させたようなもので、長期投資にとってはまったく無意味であり正直迷惑です。特に昨年からは証券優遇税制が廃止されて税率が本則の20%(現在は復興特別所得税も加算されて20.42%)に戻ったため、普通分配金の複利効果阻害度も倍増している点には留意が必要でしょう。

ここで誤解のないように念のため申し添えておきますが、無分配だからといって課税から逃れることはできません。将来資産取り崩し期に入って売却(利益確定)をする際にはしっかりと税金を支払う必要があります。しかし長期投資における無分配のメリットこそがこの課税繰り延べ効果なのです。つまり上記事例でいえば今回税金として徴収された45円も無分配であれば資産取り崩し期に入るまではずっと戦力として資産を増やすために働いてくれるのですから。また不幸にして資産取り崩し期に入った時に運用成績がマイナスに転じて含み損を抱えた状態になっていれば利益確定ができないため課税はされないのですが、それでも過去の分配金で支払った税金は一切返ってきません。これも分配金の看過できないデメリットといえるでしょう。

さらにここで誤解のないようにもうひとつ申し添えておきますが、私は分配金を全否定するつもりは毛頭ありません。資産取り崩し期に入ったならば「資産を取り崩して何が悪い!」と胸を張って堂々と分配金を受け取れば良いと思っています。個人的には資産取り崩し期に入ったならSBI証券などが提供している投資信託定期売却サービスを上手に活用すれば良いと考えていますが、以前書いたエントリー「投資信託の定期分配と定期売却は同じではありません」で指摘したように定期売却と定期分配では税制上の取り扱いが異なりますので、結局のところは自分の都合に合わせて使い分ければ良いのだろうと思います。

ネット上で分配金に関する論争を時々見かけますが、前提条件(資産形成期か資産取り崩し期か、長期投資か短期投資かなど)を無視した感情論に終始するのであれば時間の無駄であると個人的には思っております。本エントリーで私が申し上げたかったのは「資産形成期の長期投資において分配金は迷惑である」という意見ですので、くれぐれも誤解のないようにお願い申し上げます。

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