2017 10 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2017 12

SBI証券の収益源

kage

2014/09/30 (Tue)

本エントリーは相互リンクさせていただいている吊られた男の投資ブログの「カブドットコム証券の判断に思うSBI証券のリスク」を拝読して書いております。

SBI証券が投信マイレージサービスで他社の追随を許さない大盤振る舞いができる理由はいったいどこにあるのでしょうか?販売手数料ありや信託報酬が高い「高コスト投資信託」を買ってくれる顧客が多いからなのでしょうか?確かにそれも一因だとは思います。しかし私の頭の中に真っ先に思い浮かんだのは、「私のようなハイリスク投機家が多いからじゃないの?」でした。そこで改めて平成26年3月期(前期)の決算資料からSBI証券の収益源を探ってみようと思い立った次第です。

以下はSBI証券の平成26年3月期(前期)決算短信からの引用です。

(受入手数料)
当連結会計年度は41,452百万円(前年同期比77.3%増)を計上しておりますが、その内訳は以下のとおりであります。
・委託手数料
主にインターネットによる株式取引により32,190百万円(同86.0%増)を計上しております。
・引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料
株式及び債券の引受け等により574百万円(同93.2%増)を計上しております。
・募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料
主に投資信託の販売により3,714百万円(同99.9%増)を計上しております。
・その他の受入手数料
投資信託の代行手数料等により4,973百万円(同27.0%増)を計上しております。

(中略)

(金融収支)
信用取引の増加により「金融収益」は24,553百万円(前年同期比88.8%増)、「金融費用」は4,299百万円(同52.5%増)となりました。その結果、金融収支は20,253百万円(同98.8%増)となっております。


投資信託を預かることにより発生する報酬(信託報酬+その他のコスト)は「その他の受入手数料」に分類されている4,973百万円(49億7,300万円)です。また投資信託を販売することで発生する報酬(販売手数料)は「募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料」に分類されている3,714百万円(37億1,400万円)です。これだけを見ても、「販売手数料でこれだけ稼げているのだから信託報酬の一部をSBIポイントで還元しても痛くもかゆくもない」という想像ができますね。しかしSBI証券の前期受入手数料41,452百万円(414億5,200万円)の内、投資信託が占める割合は2割強に過ぎません。手数料の77.7%を稼ぎ出しているのは株式取引なのです。さらに(中略)より下の部分にご注目ください。信用取引の増加によりSBI証券が受け取る金利や手数料が増えて金融収支は20,253百万円(202億5,300千万円)となっています。この数字は前年同期比98.8%増(ほぼ倍増)となっていますので、信用取引増加による増収分だけで投資信託の収入を軽く超えている計算になります。

いかがでしょう?SBI証券が投信マイレージサービスで他社の追随を許さない大盤振る舞いができる理由は、個別株を売買するアクティブ投資家や私のように信用取引で短期売買を繰り返すハイリスク投機家などの優良顧客(またの名を「カモ」とも言う)がいるからこそであることがご理解いただけたでしょうか?

売買シェア

上記はSBI証券の前期決算資料からお借りしてきた主要オンライン証券の国内株式売買代金シェアの円グラフです(左が現物取引、右が信用取引です)。ご覧のとおりSBI証券がぶっちぎりのトップです。すなわちこれはSBI証券には売買手数料や信用取引の金利を払ってくれる優良顧客(=カモ)がたくさんいることを意味します。この収益構造が続く限りは投信マイレージサービスの改悪を心配する必要はないだろう、というのが私の考えです。

最後にハイリスク投機家を自認する私からSBI証券で低コストインデックスファンドを購入しているインデックス投資家の皆さんにささやかなお願いがあります。これからはアクティブ投資家やハイリスク投機家のことを内心では「バカな奴らだ」と思っていても、表面上は「私たちのためにたくさん手数料や金利を払ってくれてありがとう!」と感謝するポーズを取っていただければ幸いです。

(Sponsored Link)



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック