セゾン投信定期積立経過報告

2013/12/25 (Wed)
昨日は<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,312円 (先月比29円上昇)
●約定価額 : 11,460円 (先月比423円上昇)
●騰落率 : +37.7% (先月比4.5%改善)
今年6月に米国の中央銀行に相当するFRBのバーナンキ議長が初めて量的緩和政策の縮小(通称テーパリング)に言及した時、市場の雰囲気は一気にリスクオフに傾き、株価は急落、日本円は急騰しました。それ以来、「米国の量的緩和縮小観測=リスクオフ」という市場の反応がお約束のようになっていたのですが、今月それが現実になってみると「縮小幅が小さい」とか「FRBのスタンスは依然として緩和的だ」などと、まるで無理矢理にこじつけたような理由で市場は一気にリスクオン(株高+円安)に動きました。相場の世界には「材料出尽くし」という都合の良い表現がありますが、懸念材料が実現したことによるマイナス効果より、これでひとつ懸念材料が消えたというプラス効果が勝ったということなのでしょう。もっとも相場解説はいつも後付けのこじつけですので、ただ単に売りたい人より買いたい人が多かったのだと考えておいた方が精神衛生上良いのかも知れません。何はともあれ、量的緩和の縮小で私の資産が増えたことは喜ばしい限りです。
先月の定時報告で私は「課税計算の基準日は約定日ではなく受渡日であるという点にご注意を」と書きました。そして本日12月25日はまさに12月の権利付き最終売買日でした。すなわち今日までの取引が年内の受け渡しとなるわけです。言い換えれば明日からの取引は受渡日が年明けとなるため、譲渡益に対する税率は20%になってしまうのです。私は以前から当ブログ上でSBI証券と野村ネット&コールで保有している下記の投資信託を証券優遇税制が生きている年末までに売り払ってNISA口座向けの資金に転用するつもりだと書いておりました。


しかし結局売却はしませんでした。その理由は私にとって今日売っても明日売っても、その結果に大差がなくなってしまったからです。税率が10%から20%に上がるのだから大差がないわけはないだろうと思われるかも知れませんが、私には特殊な事情があるのです。それはズバリ繰り越し損失が残っているという誠にお恥ずかしい現実です。アベノミクス相場の追い風に乗って今年のハイリスク投機成績は5月を除いてほぼ順調でした。それでも東日本大震災直後の「追証発生」という大失態で被った損失を埋め切ることはできませんでした。ですから私にとっては今日売っても明日売っても同じ損失の相殺であり、税率は関係ないという悲しい状況なのです。
ご承知のとおり損失の繰り越し期限は翌年から3年間ですので、2011年の損失は2014年で消えることになります。それを考慮してこれらの投資信託の利益は最後の相殺カードとして使うために温存しようと考えた次第です。来年も今年と同じ利益を確保できるのならば最後の相殺カードは必要ないのですが、未来はどうなるか分かりませんからね。もっとも最後の相殺カードも来年末には赤字に転落していて機能しない可能性だってありますので、この判断が吉と出るか凶と出るかはその時になってみなければ分かりませんが。
当ブログをご訪問いただいた皆さまにおかれましては私の大失態を他山の石として資産運用においては常に適正なリスクコントロールをお心がけください。
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