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利確は早かれ、損切りは遅かれ

kage

2013/11/09 (Sat)

当ブログをご訪問いただいている投資に関心の高い方であればすでにお気付きのことと思いますが、今回のタイトルは有名な相場格言「売りは早かれ、買いは遅かれ」のパクリです。今回の年末年始限定の心がけとして私が考えました。具体的には利確(利益確定)は年内に、損切り(損失確定)は年明けに行う方が有利ですよ、という意味です。その理由は(これも投資に関心の高い方であれば先刻ご承知のことと思いますが)、利確(利益確定)をするのであれば証券優遇税制が生きている年内に行った方が税率10%が適用されてお得であり、損切り(損失確定)をするのであれば年明けに先延ばしした方が繰り越し期間を先延ばしできるためです。

利確(利益確定)については証券優遇税制の終了で株式等の譲渡益所得の税率が10%から本則の20%に戻るので理解しやすいのですが、損切り(損失確定)については実際に損失の繰り越しを経験していない方には分かりにくいため補足説明をしておきます。1年をトータルして「利益<損失」であった場合は確定申告を行うことによりその損失を翌年以降最大3年間繰り越すことができます。この繰り越し期間の区切りが年単位であるため(損失確定をした日から3年間ではありません)、今年の損失の繰り越し可能期間は来年(2014年)以降最大3年間となり、来年の損失の繰り越し可能期間は再来年(2015年)以降最大3年間となるわけです。つまり極端な例でいえば、年末に損切りするのと年初に損切りするのでは繰り越し可能期間がほぼ1年違ってくるのです。

資産運用の実践者であれば「損切り」はできることなら避けたいものです(もちろん私もそうです)。しかし悲しいかな値動きのある資産に投資をしている限りは、さまざまな状況や理由によりどうしても損切りを余儀なくされる場面が出てくるものです。もしかすると「自分はBuy&Holdの長期投資家だから損切りとは無縁だ」とお考えの方もいらっしゃるかも知れません。しかしそんな長期投資家でもいずれは資産の取り崩し期が訪れ、保有資産を売る時が来るのです。もしその時期が運悪くリーマンショックのような経済危機に当たってしまったらならどうでしょう?それでも自分は損切りとは無縁だと言っていられるでしょうか?

加えて資産形成期の長期投資家でも損切りと向き合わなければならない具体的な事例が存在します。それはリバランス、リレー投資、乗り換えなどです。これらは保有資産を一度売却して改めて買い直すため、結果的に損切りとなる可能性が出てきます。ですから資産形成期の長期投資家の方々にも表題の心がけは有効になるはずです。具体的には現時点でリバランス・リレー投資・乗り換えをお考えの場合は、「利益>損失」となりそうであれば証券優遇税制が生きている年内に行う方が有利であり、「利益<損失」となりそうであればあえて来年に先送りする方が有利になるかも知れないということです。

投資家から忌み嫌われる「損失」ですが、見方を変えれば確定利益と通算できる貴重な「節税カード」となります。この「節税カード」はできれば持ちたくないジョーカーのようなものですが、持ってしまった以上は上手に活用したいものです。特に今年の年末は証券優遇税制の終了という特別なタイミングに当たりますので、年内は所得税率10%に対する節税カードに過ぎなかった損失が、年が明ければ所得税率20%に対する節税カードにパワーアップするという現実もあります。例えば「アベノミクスの流れに乗って今年はたくさん利益が出たので含み損のある資産は年内に売却して整理(=損益通算)しておこう」という行動は今年に限っては合理的ではない可能性がありますので、年末年始に向けて今の内に十分に頭の体操(=シミュレーション)をしておかれることをおすすめいたします。

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