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情けは人のためならず

kage

2013/06/18 (Tue)

アベノミクスがもたらす日本の未来」の締め括りに私は「少しでも投資に対する理解が広まるよう当ブログも微力ながら努力して参る所存です」と書きました。そして本エントリーのタイトル「情けは人のためならず」は、私自身が投資を理解しようとした時に最も納得できた言葉なのです。

ちなみにこの件については3年前に書いたこちらのエントリーで一度触れておりますので、ご参考までに以下に再掲させていただきます。

今では遙か遠い昔の記憶となってしまった高校生最後の夏、私は受験生として夏休みも返上して地元の予備校の夏期講習に通っていました。ある日の国語の授業の最後に講師の先生がこう言われました。「今日は皆さんにひとつだけ宿題を出します。情けは人のためならずという言葉の意味を調べてきてください。言っておきますが情けをかけることは人のためにならないという意味ではありませんよ。」実は私、誠に恥ずかしいことながら高校3年生のこの時まで情けをかけることは人のためにならないという意味だと思っていました。そこで帰宅後すぐに国語辞典で調べてみると「情けを人にかけておけば巡り巡って自分によい報いが来るということ」と書いてあり自分の早合点を大いに恥じた記憶が今でも鮮烈に残っています。



この経験があったがゆえに私は当ブログでもたびたび「情けは人のためならず」という言葉を使ってきました。これは個人が投資をする目的を考える時にこの言葉が私の考えに合致するからです。例えば先般こちらのエントリーでご紹介したセミナーにおけるさわかみ投信・澤上社長の「投資の本質はまず自分のお金を世の中を良くするために使ってくださいと差し出し実際に世の中が良くなったらどうもありがとうと返ってくるものだ。」がまさにこれに該当するものといえます。

個人が投資や資産運用をする目的は資産形成、つまり端的に言えばお金を殖やすことです。しかしここで(理想論ではありますが)少しでも世のため人のため経済活動に必要な資金を提供しますという気持ちを一人でも多くの人が持ってくれてそれを実行に移してくれれば経済活動は活発になり経済成長が実現してその効果が巡り巡って投資した人たち一人ひとりにさまざまな形で恩恵をもたらすことになる。これが私の考える投資における「情けは人のためならず」思想です。


上記エントリーで私は、一人でも多くの人が世のため人のためと思って投資を行って欲しいという理想論を述べました。しかしこれは典型的な「言うは易く行うは難し」の実例でありますし、「ハイリスク投機家であるお前が言うな」の典型例でもあります。ですから現在の考えに合わせて少し練り直してみました。

私たちが投資や資産運用をする目的は「自分のお金を殖やすこと」で間違いありません。ですから無理に「世のため人のため」と考える必要はありません。しかし現実問題として大切な資産をいったん市場に投じた(委ねた、託した)後は、市場の動きに任せるしかないのです。そういう意味においては投資した資産は自分の大切なお金ではありますが、自分の力でそれを増やすことはできません。具体的には、もしあなたが将来有望だと考える企業の株を買ったとしても、その企業が頑張って業績を伸ばしてくれなければ資産は増えません。またインデックスファンドを活用した世界分散投資にしても、世界経済が成長してくれなければ資産は増えないのです。

つまり自分の大切な資産をいったん市場に投じた(委ねた、託した)後は、自分の手を離れた資産が経済活動の血液となって大きく育つことを祈るしかないのです。そしてそれが巡り巡って自分の元に帰ってくる。そういう意味で私にとっては「情けは人のためならず」という考え方が腑に落ちるのです。

3年前のエントリーで私は、投資への理解を広めるヒントとして「地球環境保護運動(エコ活動)」を挙げました。しかし今回の考え方の練り直しに伴って新たなヒントとして「保険」を挙げたいと思います。

ご承知のとおり保険とは万が一のリスクに備えるためのものです。ですから私たちが保険に加入する目的は自分や家族、大切な資産などに万が一のことがあった場合に困らないようにするためです。つまりその目的は100%自分のためといえます。ここで改めて保険の仕組みを考えてみてください。保険の原点は加入者同士が助け合う「相互扶助」です。つまり保険会社が胴元となって加入者から保険料を集めて、運悪く万が一のことがあった人に保険金を支払うシステムです。つまりこれも「情けは人のためならず」的な仕組みであるといえるのではないでしょうか?100%自分のためと思って支払っている保険料が結果的に面識のない他の加入者の役に立っている。もし運悪く自分の身に万が一の事態が起こっても名も知らない他の加入者たちが助けてくれる。このように個々の加入者が自分のためと思って保険料を支払うことによって、結果的に保険は相互扶助の機能を果たすことができるのです。

日本人は「世界で一番保険好きの民族」と揶揄されるほど保険に対して過剰とも思える信頼を寄せています。保険の仕組みと投資の仕組みを上手く比べて説明することができれば投資への理解が進むのではないか?とふと思いました。あと少々突飛な発想ですが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用&給付方針に合わせたETFを上場させて分配金による擬似的な年金給付を可能にする案なども漠然と思い浮かべています。これからも投資の理解を深めるために役立ちそうな案を思い付きましたら、また記事にしたいと思います。

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